2016/03/18

格安SIMのネック~通話料を節約する通話アプリ

国内のいわゆる格安SIM(MVNO)の利用者数が1,000万件を超えたそうです(2015/12時点)。

次第に広まっているMVNOですが、通話料がネックだ…とおっしゃる方も少なくありません。

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格安SIMにすれば、スマホ料金が安くなる…


そういう認識はかなり一般的になってきて、その辺の話題が好きなワタシごときにも、どこがいいの?本当に安くなるの?安かろう悪かろうでしょ?等々、質問を頂く機会も増えてきたように思います。


でも、皆さんの関心は、どちらかと言うとネット接続に偏っていて、その辺りの質問には「安くなりますよ」「○○社を使っていますが悪くないですよ」「元々大手の回線なので悪かろうではないです」等のお話しはできるのですが、じゃあ、全ての方にMVNOをお勧めできるのか…と言えば、それはそうではありません。


MVNOにしても、かえって料金的に損をしてしまう(割高になる)ケースも確実にあって、それは「通話」に関して…と言うことは明確にお伝えしておかなくてはなりません。





例えば今、大手キャリア(ドコモやau/Softbank)と契約していて、「通話し放題」のプランを契約している場合で、そのプランを目いっぱい活用されているような方~つまり、通話が多く・長い方はMVNOには向きません。


MVNOには、話し放題プランがなく、通話料は20円/30秒一律(大手キャリアも何の割引もないと同じ料金)なので、トータルコストは割高になってしまう…というのが、これまでの定説でした。


しかし、ここへきて、通話をする方でも使い方によってはMVNOで割安になる可能性が出てきました。


そんな、MVNOに移行した際に、通話をできるだけ安く、しかも快適に話せるアプリについて調べてみようと思います。






まず初めに、いわゆる「電話アプリ」「通話アプリ」と呼ばれるアプリには、いくつかの種類がありますので、その種類と区別、特徴などをまとめてみましょう。

■電話番号はなく、同じアプリ間で通話ができるアプリまたはサービス

■050の電話番号が別途付与されるアプリまたはサービス

■090/080番号をそのまま使えるアプリまたはサービス


大きく分けると、この3種類になるかと思います。

この3つについて、簡単に説明します。





■電話番号はなく、同じアプリ間で通話ができるアプリまたはサービス

一般的によく知られている「通話アプリ」は、「LINE」や「Viver」のように、アプリどうしで無料で話しができる「メッセージアプリ」のおまけ機能のような通話でしょうか。


この通話は、正直、品質が悪く切断も多いので、常用する電話としてはあまりオススメできません。


アプリ間でしか話しができないので、一般電話やアプリをインストールしていないスマホ相手には通話できません。



050Plus≪LINE≫(ライン)
もう説明の必要がないほど有名なコミュニケーションアプリです。
アプリ間通話は無料です。「LINEでんわ」(事前チャージ・有料通話)の機能も備えています。
■基本料金 無料
■国内通話料金
 携帯電話:2円+税/1分
 固定電話:6.5円+税/1分


050Plus≪Viver≫(バイバー)
楽天版のLINEともいうべきコミュニケーションアプリ。機能等はLINEとそっくりです。
アプリ間通話は無料です。「Viverout」(事前チャージ・有料通話)の機能も備えています。
■基本料金 無料
■国内通話料金
 携帯電話:9.8¢/1分(≒10.92円)
 固定電話:3.0¢/1分(≒3.34円)
 ※ドル建て





※同じ名前で提供されていますが、「LINEでんわ」「Viverout(バイバーアウト)」は有料電話です。

これらはアプリ間以外は有料のIP電話になります。「090/080」電話や固定電話へも通話できます。

事前に料金をチャージして利用しますが、非常に通話料は安いのが最大の特徴です。

音質も悪く、あまり常用できる通話方法ではありませんが、ワタシは、「Viver」が行っているキャンペーンで、固定電話への通話無料を利用しています。

お店への予約や問い合わせなど、こちらの電番を通知する必要がなく、通話品質もあまり問わない場面で利用しています。





■「050」の電話番号が付与されるアプリまたはサービス

元々のスマホの電話番号(090/080)とは別に、「050」で始まる電話番号が別途に付与され、この電話番号から発信する場合に料金が割安になるサービスです。

同じ「050」サービス同士の通話は無料で通話できます。


毎月、数百円程度の基本料金がかかりますが、通話自体は通常のスマホ通話よりかなり安く利用できます。


しかし、「050」という別の番号を使うため、はじめは通話先のスマホに発信者が表示されません。相手に、今後は「050***」の番号から電話をかける旨を知らせて、電話帳登録をして貰う必要があるのが手間です。


また、電話番号の通知・非通知が選択できますが、相手に伝わるのは「050」番号で、本来の「090/080」番号ではありません。


通話品質は、IP電話ですが良好な方だと思います。業務の連絡に利用しても、相手を不快にする…ということはなさそうなレベルです。


特徴的なのは、利用するスマホに入っているSIMが、データ専用SIMでも利用できる(つまり通話できる)ことです。


インターネット回線を使った通話なので、音声SIMでなくても通話できてしまうので、『電話はほとんどしないので、極力料金を安くしたい』という方に向いているかもしれません。


「050」番号の電話…というと、何か怪しげな(笑)…とか、胡散臭い…といった印象を持つ方もいるかもしれませんが、「050」番号を発行できるのは、ある程度の基準を満たした業者だけですので、逆に信頼性が高いと言えます。


このタイプのアプリには、代表的な「050Plus」をはじめ、「LaLa Call」や「SMARTalk」があります。



050Plus≪050PLUS≫(050プラス)
NTTコミュニケーションズが提供する通話アプリです。
■基本料金 300円+税。
■国内通話料金
 携帯電話:16円+税/1分
 固定電話:8円+税/3分

NTTコミュニケーション運営ということで安心して利用できるアプリです。通話しなくても毎月基本料300円+税がかかります。


LaLa Call≪LaLa Call≫(ララコール)
mineoのケイオプティコムが提供する通話アプリです。
■基本料金 100円+税。
 (mineo利用者は無料)
■国内通話料金
 携帯電話:18円+税/1分
 固定電話:8円+税/3分

mineoを利用している方なら基本料がかからないので、通話発信しなければ料金はかからないのが良いところです。


SMARTalk≪SMARTalk≫(スマートーク)
楽天系列の楽天コミュニケーションズが提供する通話アプリです。
■基本料金 無料
■国内通話料金
 一律(携帯・固定とも):8円+税/30秒

料金が他2社とは若干異なる設定で、30秒で一律8円です。携帯向けの比較だと16円+税/1分となり、固定電話向けだと48円+税/3分となりますので、注意が必要です。短時間(30秒以内等)で通話を終わらせるなら安く済みます。





■「090/080」番号をそのまま使えるアプリまたはサービス

本来のスマホが持っている電話番号をそのまま利用できて、さらに、通話料が半額(10円/30秒)になる通話アプリです。


半額の基準は、通常の通話料20円/30秒との比較ですので、他社アプリ等との比較ではないのでお間違えないようにしてください。


この種類の通話アプリは、料金の安い海外を経由するなどして料金を安くしており、電話番号の頭に識別番号を付けて発信することで料金が安くなる仕組みです(アプリが勝手につけてくれるので、ユーザーはやる事はありません)。


電話回線を使用するため、通話品質は良好です(通常の電話と同等)。しかしIP電話と比べると若干料金は割高です。


さらに、毎月の基本料金もありませんし、通話先に元の「090/080」番号が発信者番号として表示されるので、受話相手も安心して電話を受けることができます。


ただし、アプリには着信の機能はないので、通常の電話として着信します。そのこと自体は特に問題ない(料金は発信した側が払う)のですが、不在着信で折り返そうとした際に、ちょっと注意が必要です。


そのまま折り返してしまうと、通話アプリを経由していないので、20円/30秒の料金がかかってしまうので、かならず、一旦電話アプリ落として、通話アプリを起動してから発信する必要があります。


私自身、楽天でんわを使っていますが、ついうっかりそのまま折り返してしまうことが多くて、十分注意が必要です。




楽天でんわ≪楽天でんわ≫
楽天コミュニケーションズが提供する通話アプリです。
■基本料金 無料
■国内通話料金
 携帯電話:10円+税/30秒
 固定電話:10円+税/30秒

「SMARTalk」と同じく、楽天コミュニケーションズが提供しています。電話回線を使用するため品質がよく、メインの電話として利用できます。逆に、このタイプの通話アプリを使わない理由は見当たらないように思います。


楽天でんわ≪G-Call≫(ジーコール)
㈱ジーエーピーという会社が提供する通話アプリです。
■基本料金 無料
■国内通話料金
 携帯電話:10円/30秒
 固定電話:10円/30秒

楽天でんわと同じく「通話料半額」をウリにするアプリですが、海外の電話回線を利用するため消費税がかからないので、実質料金は楽天でんわより少し安くなります。





その他、同じ仕組みで自社のスマホ・SIM利用者だけに提供されている「通話半額アプリ」がたくさんあります。

dmmtalk.jpg biglobedenwa.jpg freetel.jpg
左:DMM Talk
中:BIGLOBEでんわ
右:FREETEL 「いきなり半額」アプリ

違いは、同じ会社のアプリを使用すれば、請求が一本化されることぐらいで、DMMmobileのSIMを使っていても「楽天でんわ」を利用することはできます。


楽天ポイントを貯めている方は、各社のアプリを使うより、楽天でんわを利用する方がメリットがあるかもしれません。


実際ワタシは、現在、「mineo」と「FREETEL」のSIMをiPhone「4s」と「6s」で利用していますが、どちらの回線も、通話アプリは「楽天でんわ」を使用していますが特に問題ありません。


元々、楽天カードを利用していますので、楽天でんわの決済が別系統になっても特に問題ないんです。





以上見て見てきたように、一口に「通話アプリ」と言っても様々なタイプがあって、用途や求めるメリットの違いによって、どのアプリが絶対いい…とは言えない状況です。


品質は二の次で、料金はできるだけ発生させたくない、友達や知り合いはみんなコミュニケーションアプリを入れている…ということであれば、「LINE」や「Viver」がお勧めです。


通話品質はそこそこでいいので、料金を安くしたい、別番号(050)でも構わない…というのであれば、IP電話系がお得になるでしょう。


電話はやはり雑音が少なく良い品質を求め、電話番号も「090/080」でないと困る…というのであれば、「楽天でんわ」に代表される通話半額アプリがお勧めになります。




ちなみに私は、3タイプのアプリをインストールして使い分けています。


お店の予約や問い合わせなど、番号通知が不要で、通話品質もあまり問わない状況での固定電話への発信は「Viverout」で無料通話。


家族とも「Viver」のアプリ間通話で無料。


mineoのSIMを入れた端末から、「050」番号を知らせてある友人には「ララコール(mineoユーザーなので基本料が無料)」を使います。


発信者番号がでないと電話に出ない友人や、通話品質を気にする相手には「楽天でんわ」…


といった具合です。


そんなの面倒…と思うかもしれませんが、そもそも、電話料金を安くする…ということ自体、面倒なことじゃないですか?


コスト面は気にしないので、面倒なことは避けたいと言うなら、大手キャリアのまま利用すればいい訳ですから。


それに、慣れると面倒とも感じませんよ。


際に述べたように、折り返しの事だけ注意しないと、余計な料金を支払うことになりますが、それ以外は、ごく自然に使い分けるようになるものです(笑)。



格安SIMにして、一番のネックと言われる通話料を安くするアプリについて書いてみました^-^

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