iPhone7 「大手キャリア」vs「SIMフリー+MVNO」コスト比較
まるで日本仕様…とも言えるような新型iPhoneは、これまで、iPhoneにしなかったユーザーの「NG理由」のいくつかを解消して見せました。
その中で最も日本において歓迎されそうなのが「お財布ケイタイ」です。
正確には「お財布ケイタイ」ではないのですが、端末で決済ができる…という意味での「お財布ケイタイ機能」を搭載してきました。
10月の開始当初は、交通系である「Suica(スイカ)」と、ポストペイ型電子マネーである「iD」「QuicPay(クイックペイ)」のみですが、今後、徐々に拡大してゆくんではないか…と思います。
特に、「スイカ」については、従来のAndroid向け「モバイルスイカ」より、断然使い勝手がよさそうで、逆に、AndroidからiPhoneに「スイカ」が理由で乗り換えるユーザーも出てくるかもしれません。
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ポイントを集めている方にとっては、ApplePay経由のスイカの方がポイントを貯められます。
モバイルスイカは、チャージ分をポイント対象から外すクレジットカードが増えていますし、オートチャージできるカードの多くは年会費がかかります。さらに、モバイルスイカへのチャージを「ビューカード」以外を使用する場合には、モバイルスイカにも年会費がかかります。
これでは、例え1~2%程度のポイントを貰ってもマイナスになってしまいますが、ApplePay経由でのスイカチャージは、ApplePay自体がポイント対象になるので、ポイントが付きます。年会費のかからないカードでもチャージ分がポイントになります。
さらに、「モバイルスイカ」ではないので、スイカ自体にも年会費がかかりません。
そんな訳で、「それならば…」とiPhoneに乗り換えるユーザーさんも少なくなさそうなこのタイミングで、「大手キャリア」で2年間契約(MNP)した場合と、AplleでSIMフリー端末を購入して、格安SIMとの組み合わせで2年間利用した場合のコストを比較してみようと思います。
大手キャリア3社の2年間コスト
\ | NTTドコモ | au | Softbank |
端末(32G)代金 | 82,296円 | 79,200円 | 88,080円 |
サポート額/月 | -2,322円 | -2,850円 | -3,220円 |
2年割引額 | -55,728円 | -68,400円 | -77,280円 |
実質端末代金 | 26,568円※ | 10,800円 | 10,800円 |
契約事務手数料(初回) | 3,240円 | 3,240円 | 3,240円 |
基本料/月(※1) | 2,916円 | 2,916円 | 2,916円 |
5GB通信料/月 | 5,400円 | 5,400円 | 5,400円 |
ネット接続料/月 | 324円 | 324円 | 324円 |
通信料合計/月 | 8,640円 | 8,640円 | 8,640円 |
通信料合計/2年 | 207,360円 | 207,360円 | 207,360円 |
2年コスト合計 | 237,168円 | 221,400円 | 221,400円 |
月額平均換算 | 9,747円 | 9,090円 | 9,090円 |
※「基本料」は、「かけ放題プラン」を選択しています。
※どこも「ドコモにチェンジ割」併用で価格は変わります。
通信費と端末代金合わせて、年間10万円以上の支出になるわけですね💦
これに対して、AppleでSIMフリー端末を購入し、MVNO格安SIMで運用した場合のコストは以下の通りです。
SIMフリー端末(32G)+税 | 78,624円 | |||
24回分割払い(5%)※1 | 初回:4,583円 2回目以降:3,400円 |
|||
分割払総額 | 82,783円 | |||
格安SIM | UQmobile | mineo(D) | DMMmobile | Y!mobile |
契約事務手数料(初回) | 3,240円 | 3,240円 | 3,240円 | 3,240円 |
月額基本料 | 1,680円(※2) | 2,280円 | 1,910円 | 3,980円(※3) |
通信料合計/2年 | 40,320円 | 54,720円 | 45,840円 | 95,520円 |
2年コスト合計 | 123,103円 | 137,503円 | 128,623円 | 178,303円 |
月額平均換算 | ≒5,100円 | ≒5,700円 | ≒5,360円 | ≒7,400円 |
※1:ローン24回5%をシミュレーションした金額
※2:UQmobileは「3GB」の料金です
※3:Y!Mobileは「3GB]の料金です
端末自体もSIMフリー版の方が安い設定です。
キャリアのサポートを受けると一見すると安いように感じますが、その分は、何倍にもなって通信料で取られてしまいます。
SIMフリー端末+格安SIMを利用した場合、2年間のコストは、大手キャリアの50~60%で済んでしまう計算です。
SIMフリー端末は購入時にサポートがないので高い…というイメージがありますが、Appleではローンを組むことができ、1年間ローンなら無金利で利用することができます(2年は5%)ので、これを利用することで、キャリアよりかなり安い金額で端末を購入することができます。
因みに、下取り金額もAppleが上回ります。
例えば「iPhone6」を下取りに出す場合、ドコモ:22,000円、au/SB:21,600円であるのに対して、Appleの下取りは24,000円となります(最高額で比較)。
さらに、エントリーパッケージを利用する事で、初期費用(契約事務手数料)を圧縮できますし、大手キャリアにはない「低速モード」や、AmazonPhoto等の活用で、通信量や、ストレージサイズを一つ小さくできる等、間接的にコストを削減する方法もありますので、実際の差は表以上に大きいと言えます。
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既にMVNOを使っている身としては、これでどうして大手キャリアを選ぶ理由があるのか、なかなか分かりにくいです(笑)。
もちろん、スマホにあまり詳しくない…とか、キャリアショップが好きだ…というケースは別ですが、今回の「7」によって、「スイカが使えないから」「電子マネー決済ができないから」といった理由はなくなりました。
「6s」と比べると、かなりリーズナブルな価格設定(※)…ということもあって、「7」はiPhoneに換える潮時…そんな気がします。
===(注 釈)======
わたしが昨年、「6s」発売当時に64GBを購入した際の金額は「89,800円」でした。
今回は、64GB端末がないので単純には比較できませんが、32GBで72,800円という金額は、かなり安い…と感じます。
===(ここまで)======
さあ、ここまできて、「怪しい」「安かろう悪かろうでしょ」といった理由で、まだ高いコストに甘んじますか?
上記比較表に掲載したMVNO・格安SIMは以下です。
UQmobile
通信容量が最大で3GBなので、5GBどうしの比較ができませんが、大手キャリア並みの通信速度には定評があり、最も混雑し通信速度が低下する昼12時台でも、非常に快適な通信が可能です。
大手キャリアから移行しても、通信速度の遅さにイライラせずに違和感はなく利用できるMVNOです。
当ブログ筆者もメイン回線で利用していますが、文句なしの快適さです(≧▽≦) 筆者イチオシです♪
参考記事:UQmobile動作確認端末にiPhoneが載っていない件
mineo
非常にユーザーフレンドリーな事業者で、ユーザーどうしのコミュニティが非常に盛り上がっている稀有なMVNOです。
この居心地の良さは特筆もので、他社では絶対に得られない独特の雰囲気がコアユーザーを生んでいます。
ユーザー数が大幅に増えた事で通信速度が低下傾向にありましたが、回線増強を毎月のように誠実に積み重ねており、低速状態を放置しない…という意味では信頼に足る事業者です。
筆者も過去に利用していましたが事業者の真摯な姿勢は非常にお勧めなMVNOです。
DMMmobile
料金設定が非常に細かく分かれていて、自分の利用したい容量を見つけやすいMVNOであり、しかもその料金設定は業界最安値クラスを維持しています。
回線自体は「IIJ」が提供していることから、品質も良好で非常に安心して利用できます。
こちらも筆者は利用経験があり、通信品質は確認済です。
Y!Mobile
「Y!Mobile」はMVNOではないので番外編…なのですが、お勧めであることは確かです。
「Y!mobile」は自社で回線を保有するMNOで、立場的にはドコモやau、Softbankと同じなのですが、Softbankがサブブランドとして安い料金設定をしている…というのが実態です。
それ故、料金的には他のMVNOよりは若干高めですが、通話・通信品質は大手キャリア並み…という所が最大の売りです。
現在、筆者もサブ端末で利用していますが、おどろくべき回線品質の高さで使いやすさ抜群です(もちろん低速モードがない等のMVNOとの違いはありますが…)。
最新のお勧めMVNOを見る
参考記事:お勧め格安SIM(2017年8月篇)
※MVNO格安Simと「mvno」の組合せでの利用は、MVNO各社の「iOS10」「iPhone7」の対応状況を確認の上利用される事をお勧めします。
この機会に「iPhone」への乗換えを検討されては如何ですか?
iPhone7、何色にするかまだ決められないワタクシでした💦
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