2016/12/08

UQmobile~低速モード活用~ちょっと差が付く低速300kbps

格安SIMやMVNOを上手に利用する方法の1つとして「低速モード」の活用があります。低速なんかで何ができるのさ?なんて侮ってはいけません(笑)。UQmobileが提供する300kbpsの「節約モード」はなかなかのスグレモノなのです。



そもそも、ずっと大手キャリアを利用している方は「低速モード」がピンと来ないかもしれません。

「低速って、容量使い切ったら速度制限されちゃって使い物にならないやつでしょ?」

悲しいかな、正解です。

今回はそんな低速にまつわるお話しです。UQmobileの節約モードを中心にMVNOの特色の1つである「低速モード」についてまとめてみました。

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===目 次===

1.低速モードってなんだ?
2.低速モードでできる事
3.初速バーストは低速の味方
4.切換えアプリは必需品
5.使えない低速モードもある?
6.低速モードを提供しているMVNO
7.低速モードまとめ

低速モードってなんだ?

大手キャリアの「低速」は、理論上の最速でも128kbpsとかなり遅い上に、実効速度はさらに遅いためほとんど何もできないと言っても過言でない程の遅さです。

参考記事:

我が家の奥さんも、「スマホ壊れた!」と叫んじゃうほどの、あまりに深刻な遅さです(笑)。

それ故、データ容量を使い切った後のペナルティ的な印象さえありますよね^^;

そもそも大手キャリアには「低速をユーザーの任意で使わせる」という概念がありません。

例えば…

  • メール
  • SNS(トーク)
  • 音楽ストリーミング
  • WEB閲覧(ニュースサイト等)

といったテキスト中心の通信でも、常に高速データ通信を使用しています。

しかし、「高速データ通信容量」は、契約者が料金を支払って買ったものですから、悪く言えば、無駄に消費してユーザーに不要な料金負担を強いている事になります。

一方、MVNOの言う「低速モード」は大手キャリアの1.6倍の200Kbpsが上限となっていますが、良質なMVNOであれば上限ギリギリ200kbpsに近い速度を常にコンスタントに提供している上、これをユーザーが任意に利用(好きな時ON⇔OFF)できるのが特徴です。

例えば、基本は「低速モード」に設定しておけば、待受け時のメールやSNSの受信等には高速通信を無駄に使わずに済みますし、も低速のままで問題なく返信も可能です。

WEBサイトの閲覧や動画視聴の際には、任意で高速通信に切り替えれば快適に閲覧・視聴が行える…というように、高速通信の無駄遣いを防止でき、有料で限りのある高速データ容量を効率よく利用し、引いては料金削減やデータ容量の縮小などにも繋がるお役立ち機能なのです。

しかも、「低速モード」は月額基本料も不要ですし、通信料無料で利用できるのが嬉しいですね(*^▽^*)

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低速モードでできる事

大手キャリアでの「低速」は、契約した通信容量を超えると速度制限がかかり、非常に遅い速度になってしまうのである意味で「ペナルティ」的なニュアンスさえあって、あまり良いイメージではありませんよね。

しかし、MVNOで提供される「低速モード」は、低速モードでの通信は料金にはカウントされず、契約した通信容量(高速通信)を食いません(減りません)。

これってスゴイですよねっ!^^

だって、200~300kbpsの速度とは言え、データ使用量(つまり料金)にカウントされずに使い放題に使えちゃうんです。これってある意味「対象を限定しないカウントフリー」だという事もできそうです^^

「UQmobile」や「mineo」「IIJmio」等の低速モード提供MVNOでは、「200kbps通信であれば無料でお使いください(※)」と言っている訳ですから、使わない手はないですよね(*´▽`*)

※一時的な大量通信は規制対象になるケースがあります

とは言え、たかが200kbpsで何ができるわけ?と思われる方もいますよね、きっと。

実は、大手キャリアとMVNOの「低速」が大きく違う点が2つあるんです。

1つは、場合によっては高速通信を必要としないコンテンツがある…と言う事。

メールやLINEトークなどは大した通信量ではないので、特に高速通信を使わなくても低速で十分に利用できますし、ニュースサイト等のテキスト主体のサイトであればWEB閲覧もあまりストレスを感じずに利用できますし、音楽ストリーミングなども特に高速通信を必要としないため、200kBPSでも十分だという事があります。

もう1点は実効速度の問題です。

データ通信の速度表記は「ベストエフォート」方式(理論上の最速値)でよろしい…というルールになっているので、実際にはそこまで速度が出ていないケースでも表記に関しては違反ではないんです。

例えば、こちらをご参照ください。

20160814_sbsp_1851.jpg

家内のSoftbank回線が容量を使い切ってしまって「速度制限」を受けた際の実効速度の計測値です。

ベストエフォート128kbpsの表記に対して、実効速度は僅か0.02Mbps=20.48kbpsしか出ていません^^;

とんでもない速度ですよね^^;

通信開始から少しの間はそこそこの速度が出ていますので、テキストメールの受信程度なら何とかなりそうですが、画像が添付されていたりWEB閲覧となると、おそらく途中で表示が止まって動かない…なんて事になって全く実用的ではありません。

もちろん、一口にの低速モードといっても、MVNO各社によって実効速度には隔差があるのは確かですが、良心的なMVNOであれば誤魔化しなくベストエフォート表記に近い速度を提供してくれますので、実質的な差はかなり大きいと言えそうです。

参考記事:Softbankの低速が惨い件~MVNOは低速運用が大事!

前述のように、メール/SNS/WEB/ストリーミング等々「低速」で事足りる場面は多々あり、低速利用で使わずに済んだ高速通信を必要な場面で使える割合が増える事になるのは、非常に経済的で賢い利用方法かな…と思います。

UQmobileの
低速モードを見る

低速モードで使える機能まとめ

  • メール

    テキストのみのメールはもちろん、画像付きのメールでもあまり大きくないサイズであればOKです。

  • SNS

    LINE/Viberのトーク。テキストなら問題なし。画像添付でも軽めなら十分可能です。

  • IP電話

    LINE/Viberのいわゆる「無料通話」も含め、ネット回線を使うIP電話も十分に使用に耐えるが電波状態が悪いと音質に影響します。

  • 音楽ストーリーミング

    LINEmusic/AWA/PRIMEmusicなどの音楽配信コンテンツも低速で大丈夫です。

    ⇒関連記事:定額音楽ストリーミングサービスには「mineo」がお勧めな理由

  • 地図、ナビ

    GoogleマップやAppleMapなどの地図アプリ。ルート案内も十分使えます。

    ナビは、クルマ搭載のナビではなく、Yahooカーナビ等のスマホアプリのナビ。ドライブ中のナビも問題ありません(ただし要充電)。

    ⇒関連記事:スマホのカーナビアプリが使える件~Yahoo!カーナビ

という訳で、案外イケるんですよ、低速モードって。

そんな訳で、私は「低速モードの活用がMVNO利用を制す」…ぐらいに重視しています^^

低速モードを侮るなかれ…です^^

UQmobileの
低速モードを見る

初速バーストは低速の味方

「バースト機能」って聞いたことがあるでしょうか?

これも大手キャリアにはない概念です。

「バースト機能」は、正しくは「初速バースト機能」と言って、低速通信の開始から数秒間だけを高速で通信する機能です。

例えば、WEB閲覧などでは最初に高速でファイルを一気にダウンロードしてしまい、低速でのダウンロードする分を減らす事で、WEBの表示が快適に行えるようにするお役立ち機能です。

20170709_burst.jpg

これがバース機能が働いた場合の計測グラフで、桃枠の計測グラフ内の最初の通信(○部分)がひと際高速である事を表しています。

この瞬間的な高速通信の有無で、低速モードの使い勝手はかなり違ってきますが、全ての低速モード提供MVNOで採用している訳ではないので、もし選ぶ際には注意してみてください。

切換えアプリは必需品

同じように「低速モード」を提供していても、「残量確認」や「高速⇔低速切替」、「パケット追加購入」等を行える専用アプリがあると便利です。

MVNO事業者によって、専用アプリを提供していない場合もありますが、例えば、WEBの場合には「マイページ」にアクセス→ログイン→各ページに進む…という何段階かのステップが必要ですが、アプリの場合は、アプリを開けば残量が表示されていますし、切換えも1タップで完了しますので手間がかかりません。

こちらは「UQmobile」の切換えアプリの画面です(UQの場合は低速モードを節約モードと称します)。

WEB(マイページ)での切替えがちょっと困るのは、低速から高速に切り替える場合です。

切換えなんてアプリでも、WEBでもどっちでもいいじゃん…と思うでしょうけれど、実際の使い勝手はかなり違います。

例えば、こんな場面を考えてみてください。

低速でWEB閲覧しようと思ったら、遅くて思うように表示されないので「高速に切り替えよう」と思ったとします。

WEBでの切替えの場合、切替を行うマイページ自体もWEBである上に何ページか進まなくてはならない訳ですから、切換え自体が遅い速度に影響されてしまう訳です。

高速が必要で切り替えたいのに、切替ページになかなかアクセスできないのは結構イライラするものです(実体験済)^^;

この辺は実際に使っているからこそ分かる使い勝手の良し悪しですが、最近はアプリ提供が標準化してきていますが、アプリ有無の確認はした方がよいかもしれません。

使えない低速モードもある

MVNOの低速モードは「200kbps」です…と書きましたがこの「200kbps」が曲者です。

前述のように、現在はこうした速度の表記は「理論上の最大値」でよろしい…という事になっているからなんです(ベストエフォートと言います)。

変な例えですが、調子が良ければ丼飯5杯はイケますね…と同じことです。

普段は2杯がやっとなんだけれど、調子が良ければ5杯イケるって事で…「ベストエフォートで5杯です」と言っているわけです。

通信も同じで、「最速でなら200kbpsです」と言っても、実際の速度が200kbpsまでコンスタントに出るのかどうか…は分からないんです。

その辺の事は過去に記事にしていますので、宜しければご参照ください。

⇒『使える低速モード・使えない低速モード

記事を書いてから半年以上を経過していますので、内容的に少し変化や差異がある可能性があるので、その点はこちらの記事で補足して頂けたら…と思います。

要は、ワタクシが実際に使っていた2社で、同じようにベストエフォート200kbpsなのに、実際の速度は全然違う…という事があったので、その辺の目に見えない違いもあるのだ…と言う事を念頭に、MVNOを選んで頂けたら…と思います。

UQmobile
お勧めポイントをチェック

低速モードを提供しているMVNO

「低速モード」を提供しているのは、MVNOの中でも一部です。

  • UQ mobile
  • IIJmio
  • mineo
  • DMMモバイル
  • BIC sim
  • OCNモバイルONE
  • 楽天モバイル

「低速モード」を提供しているMVNOをざっと羅列してみました(暗にお勧め順ですが^^;)

「DMM」と「BIC」は元回線が「IIJ」なので、回線品質は「IIJ」に準じます。

今回調べてみて分かったのですが、この中でアプリを提供していない事業者はありませんでした(半年でずいぶん変わるものです^^;)

ワタクシの経験上で言えば、「UQmobile」と「mineo」は公称値に近い200kbpsに近い速度が出せているのを確認していますが、一方で(半年前の事ですが)FREETELは、公称値よりかなり遅い速度しか出せていませんでした(今はわかりません)。

また、「IIJmio」については実際に使用している「TypeA」(au回線)で、公称値いっぱいの速度をコンスタントに出せており非常に使いやすいSIMです。

同じ公称値でも、実際の速度には差がありますので、口コミなど参考にして低速時の実効速度を調べる事も必要かもしれませんね。

UQmobileの低速モード

「UQmobile」の低速モードは、「節約モード」という名称です。

機能や仕組みは他社「低速モード」と同様で、アプリから任意に「残量確認」や「高速⇔低速切換え」が可能です。

筆者註)2017年6月、「チャージ量」が分かる新機能が追加になっています。

また、アプリ内に「パケット追加購入」や「マイページ・ログイン」へのリンクもあり便利です。

「UQmobile」にはバースト機能はありませんが、低速時にも公称値目いっぱいまで速度が出ていますので、特に使い勝手が悪いとは感じません。

ぴったりプランの低速は「300kbps」

実は「UQmobile」の低速モードには2種類あって、通常の「データ高速プラン」の場合は他社同様「200kbps」ですが、「ぴったりプラン」「おしゃべりプラン」の場合の低速モードは「300kbps」なんです。

200kbpsでも十分に利用価値があるのに、さらに100kbps速いので一層使い勝手は向上しているんじゃないかと思います。

我が家では家内が「ぴったりプラン」なので時々借りてみるんですが、普段は大差ないものの混雑時にはWEB表示でやはり違いを感じます。

「UQmobile」もこの低速モード300kbpsは売り物にしていて、「データ消費ゼロ」と称して公式WEBでも大々的にアピールしています。

「UQmobile」のプランはどれも契約容量が小さいのが特徴ですので、「データ消費ゼロ」を活用して貰って限りある回線資源をケチろう…という魂胆も見え隠れしますが、それでも、低速モードの有用性はここまで述べてきた通りですし、他社より100kbps速いUQ独自の低速モードに魅力があるのは確かです(≧▽≦)

「UQmobile」は、高速通信の品質や安定性、そして高速ぶりで(特に2016秋以降)名を馳せていますが、実は利用者目線で言えば「低速モード」の速度や安定性も「UQmobile推し」の大きな要因でもあるんです。

少ない高速通信容量を節約する事はユーザー自身にとってもコスト削減の面で非常に有意義ですので、ぜひ「低速モード」の活用を重視すべき…と思います。

参考記事:UQmobile~iPhoneSEを大幅値下げ!~32GBが13,000円の衝撃

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mineoの低速モード

mineoの低速モードの特徴は、その限度いっぱいまで出る速度と、低速モードの利用量に制限がない事…です。

mineo以外の全てのMVNOでは、低速モードの通信料は高速容量にカウントしませんが、一定量以上の利用には「速度制限」「利用制限」がかかるケースが多いのです。

その点、mineoでは「低速モード」でいくら使っても制限がありませんし、さらなる速度制限も行われません。

つまりmineoの「低速モード」は、完全に使い放題…という訳です。

この点において、mineoの低速モードは完全に他社より使い勝手が良いと言えるわけで。長時間の音楽ストリーミングや、ナビのルート案内などでも、さらなる制限を気にせずに思い切り使い倒せます。

もちろん、専用アプリも発行されています。

こちらはmineoの切換えアプリ「mineoスィッチ」です。

「低遅モード」の使い勝手においては、mineoの右に出る事業者はないのではないか…ぐらいお勧めです。

mineo

IIJmio TypeAの低速モード

(本項は2017年5月の追記でます)

数か月前から「IIJmioエコプラン」を利用しています。

「エコプラン」はau回線を利用した「TypeA」プランですが、毎月使わなかった分のデータ料金を請求から差し引いてくれ、最少1GB=500円で利用できるプランです。

この「エコプラン」のau回線で「低速モード」を利用しているのですが、これが抜群に使いやすいんです。

当然、速度表記はベストエフォートで他社と同じ200kbpsですが、実効速度に関してはかなり優秀な印象で、さすがにIIJだな…と感心しつつ利用しています。

最大値いっぱいの200kbpsに近い速度を常に維持しているばかりか、下手すると200kbpsを上回ってしまう事もあるほどです。

アプリの誤差もあるのでしょうが、同じアプリで計測したUQmobileの低速は、ぴったり計ったように200kbpsの計測値が並んでいますので、IIJの計測値はあながち誤差とばかりは言えないのかも…等と密かにホクホクしています(笑)。

まだ契約者数が少ないからかもしれませんが、それなら速度が出ている間は最大限利用させて貰おうと思っています。

IIJmioの「エコプラン」「TypeA」、プラン内容としても、通信速度・品質としても満足度高いです。

参考記事:IIJmio タイプAが速い件~エコプランミニマムを契約してみました
参考記事:IIJタイプA~低速モードの使い勝手がいい件

IIJmio

低速モードまとめ

低速モードの活用が、MVNOを上手に使うコツの1つだ…と言える思います。

「低速モードなんて利用しなくても、料金なんていくらでも構わないよ」

なんて方は、そもそもMVNOを利用しようとは思わないはずですので、やはりMVNO利用者は使い勝手良く・高速通信が安定的に使えて・しかも料金が安く済めばいう事なし…が基本ではないかと思います。

それであれば、まずはSIMの基本性能である「高速通信」の実効速度や品質・安定性を考慮・検討した上で、希望する容量と料金の関係、低速モードの実効速度や使い勝手等も検討して、MVNOをチョイスして頂きたいと思います。

今回は、MVNOの低速モードについてまとめてみました。

低速モードの有用性はもちろんですが、特にUQmobileの「ぴったりプラン」「おしゃべりプラン」だけに提供される「300kbps」の「節約モード」は、他社にはない大きなアドバンテージだと思いますし、考えようによっては対象範囲を限定しない「カウントフリー」機能だとも考えられますので、MVNOを選ぶ際には重要項目として勘案して頂けたらよいのではないか…と思います。

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