2016/12/22

UQmobile×mineo~天国に一番近いMVNO? 理想と現実

前回記事で、ワタクシなりのMVNOの「理想形」のようなものを考えてみましたが、その項目の多くがすでにmineoで提供されていました。

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こんな機能があったらいいな…

こんなサービスがあるといいのに…

といった機能やサービスを列挙してみたわけですが、記事の最後にも書きましたけれど、その多くがすでに提供されているmineoのサービスの充実ぶりに感心してしまいました(IIJにも同様に感心しました)^^

同じように見えるサービスでも、mineoが取り扱うと他社より1枚上…というような印象も受けました。

⇒関連記事:『理想のMVNOを妄想してみた~私的ベストMVNO考察




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mineoの良さを再確認



例えば、「通話パック・かけ放題」系のサービスでは、他社でも一定時間の通話を月額固定で提供していたり、5分・10分のかけ放題を提供する事業者も増えてきましたが、大抵の場合、規定時間を超過した場合の通話料は基準である「20円/30秒」です。

mineo/IIJでは時間超過後でも通話料が「10円/30秒」に設定されており、「通話パック」や「かけ放題」を利用しつつ「半額アプリ」も併用しているような感じです。



mineohは、「パケットシェア」に関しても他社とは一線を画したサービスを提供しています。

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他社の多くが、一人(つまり同一契約内)で複数枚のSIMカードが利用できる事を「シェアプラン」「シェアコース」と呼んでいますが、mineoの場合には、別々に契約したSIMであっても、後から回線番号を登録するだけで『余ったパケットを翌月にシェア』できるんです。

つまり、同一契約者どころか、赤の他人でも自分が「この人とシェアするのだ!」と言えば(設定すれば)、mineo回線ユーザーであれば誰とでもシェアできる(つまり任意の赤の他人ということです!)…という他社より1歩も2歩も進んだ「シェア」サービスになっています。

この制度を利用すれば、彼と彼女なんて関係でのパケットシェアも可能になるわけで、他に例のない非常に使い勝手の良いサービスだと思います。



また、同じ「シェア」と言う言葉を使っていても異なる内容のサービスである訳ですが、他社でいう「シェア」もmineoでは「複数回線契約」として可能です(同一名義での複数回線~最大5回線まで)(1回線ごと50円割引)。

さらには「家族割」という制度もあって、1回線ごとに50円の割引が受けられます。

これらの「複数回線契約」と「家族割」との「パケットシェア」の併用も可能なので、『個人で3回線持っていて、さらに家族や友人を入れてシェアグループを構成する』とか、『家族割適用の家族に、息子の彼女も入れてシェアグループを構成する』なんて事も出来てしまう訳です(複数回線と家族割は併用できません)。



こうして書いていても、mineoだけ別の国のサービスなの?と思うぐらい、他社とは違う独自のサービスを展開している事に、ある種感動さえ覚えてしまいますが、極め付けなのが「フリータンク」です。

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mineoに感心のある方なら、もう誰でもがご存知のmineoを代表するまでになった「パケット互助」制度(?)ですね^^

パケットというのは、多くのユーザーが毎月だいたい決まった量を使うものなのですが、時々、思い切り余ったり、逆に全然足りなかったり…なんて事が起こる場合があります。

他社であれば、余った分は翌月に繰り越す以外の道はありません(LINEモバイルは他者へのプレゼントが可能です)し、足りなければ「低速」で我慢するか、追加購入するしかありませんが、mineoはそうではありません。

大きなパケット専用のタンク(貯蔵庫)があって、これを「マイネ王」というmineoユーザーのコミュニティに参加しているメンバーで共有しています(システムや仕組みを作ったのはmineo自身)。

このタンクに、パケットが余った人は寄付をします。

前述の通り、パケットは大抵の場合一定量を使うものなので、例えば毎月3GB使う人が、何かの事情で1GB余ったとして、その1GBを繰り越したとしても、翌月からまた3GB使用に戻るとすれば、その1GBはずっと余り続けることになりますよね?

そうであれば、一時的に大きく余ったパケットを足りない人に使って貰おう…というのが「フリータンク」の運用意図です。

そして、逆に自分が一時的に足りなくなったら、タンクから借りる事で急場を凌ぐ事もできますよね。



そんな相互互助制度が「フリータンク」なんですが、できた当初は「そんなもの成り立たない」なんて言われたものでした。

だって、絶対貰う人の方が大いに決まってるでしょ?というのがその根拠だったのですが、良い方に予想は外れ、多くのユーザーが寄付をする事で、月初には増え月末には減るを繰り返しながら、現在でも「フリータンク」は健在です(というより、徐々にタンク残量は増えている感じがします)。

時々、mineoの記事に「フリータンクでパケットを貰えるから少ない契約で大丈夫」といった、フリータンクを貰う一方の便利な「玉手箱」的な紹介をされる事がありますが、それは本来の利用方法ではないように思います。

足りない月が多くて、寄付より貰う方が「不本意ながら」多くなってしまったとしても、相互互助の気持ちで利用すべき仕組みだとワタクシは思います。

もし毎月足りなくて貰いっ放しなのであれば、それは、契約プランを見直すべきではないのかな…と思います。



「最近はやりの『カウントフリー』や『ノーカウント』はどうなのよ?」

と言う方もいらっしゃるかもしれませんが、その点でもmineoは問題ないとワタクシは思っています。

確かに名称としての「カウントフリー」は存在しないかもしれませんが、mineoの「低速モード」がその代用として十分に役割を担っている…と思うんです。

LINEトークを始め、Facebook/Twitter/instagramを通信量にカウントしないで使い放題で利用できるのは、利用者には魅力かもしれませんが、でも実は、大容量画像を閲覧・アップしなければ、低速200kbpsで十分に利用する事ができますが、mineo(Dプラン)では、低速時の一定時間内の容量規制がないので、SNSに限らず、低速でも十分なコンテンツ全てを「カウントフリー」にしているのと同じです。

さすがに画像をいっぱい…となると苦しくなってきますが、テキストとスタンプ程度の基本的なやり取りであれば、mineo-D 「低速モード」で使い放題になるってわけです。

他社では、低速モードでも制限があって、3日間で3GB超の通信をすると、さらに遅い速度に制限する…といったような事がありますが、mineo-Dに限ってはそれがないんです。



さらにmineoの低速モードは、上限200kbpsに限りなく近い速度での通信ができる事も非常に重要です。

低速モードは、各社同じように最大200kbpsを謳っていても、実際には最大値の半分程度しか速度が出ていないケースもあるので注意が必要です。

⇒関連記事:『使える低速モード・使えない低速モード

このこと一つ取っても、mineoが良心的で目立たない部分でも堅実にユーザーの利便を図る事業者であることがわかります。



まあ少しこじ付け?なんて感じもしますが、要は、mineoというMVNOは、ワタクシ的に「あったらいいな」の機能やサービスがたくさんある、言ってみれば「理想のMVNO」に最も近い事業者…と言えると思うんです。

天国に一番近い島…ならぬ、理想に一番近いMVNO…って感じでしょうか。




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やはり速度ありき…



そんなmineoですが、今月も「お勧めMVNO」ではトップにしませんでした。

⇒関連記事:『お勧め格安SIM(2016年12月編)

「理想に一番近い」というなら、文句なく1番でしょ?

と言われてしまうかもしれないんですが、今月の順位はワタクシの中では妥当な順位だと思っています。



ワタクシ(つまり当ブログも)のSIM選びは、まずは「iPhone」前提です。

iPhoneで利用する事が大前提にあって、その次に「速度」です。

何はなくても、まず「速さ」なんです^^;



日ごろ、よく持ち出す事例をまた出せば、「昼どきのランチ検索」です。

やっとお昼休み。

お腹が空いてグーグー言いそうな状態でも、やはり、人気だったり評判のお店で美味しいものを食べたいのは人情です。

けれど、そんな時に「昼12時台を除けば実用性は高い」SIMなんて使ってたらどうでしょう?

人間空腹時には怒りっぽくなるのは科学的にも証明されている(?)そうですが、「美味しいランチ」を検索しても、遅々として表示が進まず、どんどん短い休憩時間が無駄に過ぎてゆくと、「なんだ?このSIMは。使えねーなあ」となる訳です(そんな事ない方もいらっしゃいますね、きっと^^;)。



「多くのユーザーが利用するので、回線が混雑するので遅くなるのは致し方がない」

なんて、ワタクシは嫌なんです。

と言うか、考え方が逆だ…と感じます。

「回線が混雑する時間こそが、ユーザーが使いたいと思っている時間」じゃないんでしょうか。

要は、「お昼12時台を除けば…」というのは、使いたい時間帯だけが遅い…という事になるわけです(極端ですが)。



そうかと言って、通信速度が劣化・低下しないなら、料金が高い大手キャリアで仕方ない…とも思えません。

「通信速度が時間に無関係に速い格安SIM」こそがワタクシの理想のSIMの絶対条件なんですね^^



前項で上げたように、mineoの良心的でユーザーを大事にしている事が伝わってくるようなサービス展開は非常に魅力です。

でも、通信速度面で苦戦している事も、また事実なんですね。

2016年の最初の頃は、速度低下があっても回線増強によって回復していましたが、ある時期から、増強してもあまり速度が改善しなくなってきました。

それは、MVNOとしての人気が高まるのと比例するようでしたが、mineoでは前述「マイネ王」で増強の予定や実績などを逐一情報公開しており、それによれば、遅いまま放置する…等の姿勢は一切見えず、回線増強に関しても良心的に改善のための努力をしているように感じます。

しかし、それでも状況が改善しない…と言う事は、もう改善する事はできないのかも?とも思えますが、でも「LINEモバイル」は同じドコモ回線でありながらも非常に高速な通信を提供できています。

片やまだできて数か月の新興MVNO、片やシェアでトップ5に入る人気MVNOで、ユーザー数の差は少なくないはずですので、一概に「LINEモバイル」が良くて、「mineo」がダメという事ではありませんが、ドコモ回線だからしょうがないんだ…という言い訳もしにくくなってきたのかもしれません。

LINEモバイルがどこまで高速を維持できるのかはわかりませんが、この先、「Y!Mobile」「UQmobile」に肩を並べるような速度を維持し続ければ、「天国に一番近い」はずのmineoの立場も危うくなってくる可能性も無きにしも非ずと感じます。

「LINEモバイル」の方も、そこいらの「自社アピールのためだけのノーカウント(容量超過時はノーカウント対象も低速化)」ではなく、常に高速通信で利用できる真の意味での「カウントフリー」を提供しており、パケットのプレゼント(パケットギフト)も備わっており、多分にmineoは意識しているように見えるその姿勢は、「ちゃんと頑張ってくれるのかな」と思わせてくれるに足りていると感じますし…。

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「12月のお勧め格安SIM」では、やはり速度を重視して選びました。

⇒関連記事:『お勧め格安SIM(2016年12月編)

そういう意味では、「mineo」の4位という順位は、ワタクシ的には「ここかなあ」と思う次第です。


「Y!mobile」はMVNOではありません。

「mineo」は速度の点で「もう少し頑張りましょう」から抜け出せずにいます。

「IIJ」も同様です。

現時点で、速度重視した場合の最もお勧めできるMVNOは『UQmobile』です。

かといって、「通信速度」と「MVNOであること」を除けば、まだまだユーザーにとって満足できる事業者とは言えません。

まだまだ改善・追加して頂きたい機能やサービスが山ほどあるのも事実です。

そういう意味で、理想に一番近いMVNO(mineo)は、現実的にはワタクシ的な一押しではない…って、なんだか悲しい結論になっちゃいました( ;∀;)


でも、これらすべての事業者の通信速度が同じになったとしたら、きっと迷いなく「mineo」を選ぶと思います。

そういう意味では、減点は大きいのですが、それでもやはり「天国に一番近い」のは「mineo」なのかもしれません^^



mineo


UQmobile



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