2017/08/30

サブブランド対抗(1)~IIJmio「コミコミセット」はお得か?

通信速度は速いし、かけ放題込みだと料金差がないし、家族割引も登場、ネックだった機種変更もできるようになって、サブブランドばかりが目立っている中、IIJmioがリリースした「コミコミセット」って本当にお得なプランなんでしょうか。

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いわゆるサブブランドと呼ばれる「Y!mobile」「UQmobile」の勢いがスゴイです。

「UQmobile」はau自身の運営ではなく、厳密には「auのサブブランド的な役割を担っているKDDIグループのMVNO」と言うのが正しい位置づけなんですが、いちいち長たらしい説明は面倒なので、(ほぼ)「サブブランド」として呼称されています。

今回は、そんなサブブランドに対抗すべく新登場したIIJmioの新プランをチェックしてみたいと思います。

===目 次===

1.サブブランド人気の高まり
2.IIJmio「コミコミセット」登場!
3.「コミコミセット」はお得なの?
4.IIJmio「コミコミセット」まとめ

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サブブランド人気の高まり

そんなサブブランド2社ですが、皮肉なことに、MVNO各社がサービスの充実を図る一貫で導入した「かけ放題」が浸透してきてから、人気が出てきたような印象があります。

というのも、元々のプラン料金はサブブランドの方が若干割高だったところへ、MVNO各社が「かけ放題」を月額800~900円程度でオプション利用可能にした事で、「かけ放題」料金が基本料込みのサブブランドとの料金差がなくなってしまったからなんです。

MVNO各社は、データ容量に応じたプラン料金に「かけ放題」オプション料金が上乗せになりますが、サブブランド2社は元々「かけ放題(あるいは無料通話)」込みの料金設定だったために、800~900円分の料金差額が縮まった事になる訳です。

「あれ?かけ放題付けると料金的に差がないじゃん」
「しかも、2年縛りだけど端末購入サポートが付くし…」
「他じゃiPhoneをセット購入できないし」
「混雑時でも速度が落ちにくいらしい」
「だったらサブブランドで良くない?」

なんて感じで、私の周囲でも続々サブブランド・ユーザーが増えていて、サブブランド人気を実感している処です。

そんな1ユーザーたる私周辺の変化だけではなく、先日のIIJのお偉いさんも『ユーザー数増加が鈍化していて、その原因の一旦はサブブランド人気だ』と発言していたので、大きな流れとしてサブブランド人気は勢いづいている様子です。

IIJmio「コミコミセット」登場!

そんな、サブブランド人気に影響少なからず…のIIJmioから、期間限定ながらガチンコ対抗プランが登場しました。

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名称を「コミコミセット」と言いますが、料金説明にある比較対象「S社系列Yブランド」って、まんま「Y!mobile」ですよね(≧▽≦)

完全にサブブランドを仮想敵にしている「コミコミセット」の内容は…

  • スマホ端末購入
  • 通信SIM
  • 通話&かけ放題

の3点をセットにしています。

このセット内容は流動性があり、初年度月額1,880円と喧伝しているのは、

・3GBのデータ容量
・通話機能
・誰とでも3分/家族と10分間かけ放題

がセットされたもので、セット購入できる端末は2機種のみで、いずれもエントリークラスの端末です。

流動性というのは、例えば、データ容量を6GB(+620円)、10GB(+1660円)にも変更できますし、かけ放題も「誰とでも10分」のタイプ(+230円)に変更ができる仕組みになっていますが、容量やかけ放題を入れ替えれば当然、月額料金も変わってきます。

さらに、端末もミディアムクラスのモデル2機種を組合わせる「2,480円」のセットもあるので、セット内容の組合せはかなり広範なものになります。

主要な項目を一覧にするとこんな感じです。

IIJmio Y!mobile UQmobile
コミコミセット
3分
コミコミセット
10分
スマホ
プランS
おしゃべり
プランS
料金 初年
/2年/3年
1,880円
2,880円
2,200円
2,110円
3,110円
2,430円
1,980円
2,980円
2,980円
1,980円
2,980円
2,980円
データ容量
初年/3年目
3GB
3GB
3GB
3GB
2GB
1GB
2GB
1GB
通話料 10円/30秒 10円/30秒 20円/30秒 20円/30秒
かけ放題 3分/10分 10分/30分 10分 5分
セット端末 2機種 2機種 11機種 13機種

IIJmioは、1,880円にセットされている3分かけ放題の他に、Y!mobileと同等の「10分かけ放題(+230円)」も掲載してみました。

こうして比べてみると、確かに、サブブランドの方は3年目に料金は下がらずデータ量は半減なのに対し、コミコミプランの方はデータ量変わらずに端末支払いが終わる3年目には支払額が下がるという表記がされています。

ただ、この比較は公平ではなくて、IIJの方は端末代金を含んだ額なので、「3年目には支払額が下がる」と言うのは当たり前の話しで、サブブランドの方も端末代金を含んだ金額からすれば、3年目に支払額は下がりますよね。

サブブランドに端末代金も含めると、比較した金額より増えてしまいますが、それでも3年目に支払額が減る…とは言える訳で、その上、選べる端末のバリエーションからすると、損得は必ずしも「コミコミセット」が上…とは言い難いのかなと思います。

IIJの方が僅か2機種であるのに対し、サブブランドでは11~13機種を自由に選ぶ事ができるのは大きな差です。

また、セット端末に「iPhoneSE」等のミドル~アッパークラスの端末もリーズナブルに購入できる事を考えれば、端末購入希望ユーザーにとっては大きなアドバンテージです。

豊富なラインナップから端末を選び、購入サポートで安価に購入できる点は、サブブランドをチョイスする大きな理由になりそうです。

なお、補足ですが、IIJのWEB上に掲載されている比較では、「IIJ:3分かけ放題」VS「Y!mobile:10分かけ放題」の不均衡比較になっていますので、同じ10分かけ放題で比べた場合には、料金はIIJの方が割高である事がわかります。

筆者註

IIJmioが言う「3年目以降はY!mobileはデータ量が減り、料金が割高になる」は、事実上、なくなりました。

終了未定のキャンペーンという形ですが、2年契約満了時の機種変更(端末購入)を条件に、3年目以降もデータ増量を無料で継続できる事を発表したからです。

詳細は別記事をご参照ください。

参考記事:Y!mobile~2年契約更新後もデータ増量を無料で継続!(無料条件あり) (09/13)

IIJmio 公式サイト


Y!mobile データ容量2倍
オプション無料をチェック

「コミコミセット」はお得なの?

「3分かけ放題」で問題ないユーザーには、月額1,880/2,880円で、3年目以降もデータ量が減らずに利用できるのは大きなメリットになると思います。

かけ放題を「10分」タイプに替えると、月額230円の増額となり、Y!mobileより月額コストが上回ってしまいます。

さらに、セット購入できる端末が、あまりに少なすぎるのではないかと感じます。

1,880/2,880円タイプで選べるのは、エントリーモデルの2機種のみ、2,480/3,480円タイプでもミドルクラスの2機種のみです。

プランは月ごとに変更可能ですが、端末は2~3年継続利用するのですから、最初の選択肢が2機種まで絞られているのは私的にはかなり不満が募りそうです。

やはり、サブブランドの購入サポートが効いてくるようなお値段高めの端末をセットしてしまっては、プランをアピールできないからなんでしょうかねえ。。。

ちょっと無理やりな感じがしますね^^;

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そして何より違うのは、通信速度や通信品質です。

常々「通信速度はSIMの基本性能」と言い続けていますが、ここでも心配なのは通信速度です。

スピードテストサイト「SIMW」さんを見ると、最近のIIJmio(タイプD)の速度は若干持ち直している印象ですが、それでもやはり昼時や夕方~夜間にかけての速度低下は免れませんので、速度面の性能差が、月額数百円の料金差で埋められるのか…、つまり納得できるのかにかかっているように思います。

ご参考:「SIMW」はこちら

今はまだ夏休み中という事で、朝夕の通勤通学時間帯の混雑が少な目なのかもしれません(計測値は新宿某所です)。

自分ならどうかな…と考えてみました。

これからメイン回線を大手キャリアから乗換える際に、選択肢が、「IIJmioコミコミセット」か、サブブランドしかない場合にどれを選ぶかな…と考えたのですが、やはり通信の事が不安で「IIJmioコミコミセット」は選びにくいのかな…思いました。

過去に業務上でも、プライベートでも、混雑時の速度低下で困った経験が何回もあるので、どうしても速度に難のあるSIMを選ぶ気にはなれないんです。。。

Y!mobile公式サイト


UQmobile公式サイト

IIJmio「コミコミセット」まとめ

今回は、IIJmioが新たに期間限定プランとしてリリースした「コミコミセット」のプラン内容や、そのメリット・デメリットなどをチェックしてみました。

プラン内容としては面白いと思いましたし、3分かけ放題で問題ないなら月額100円安く使えるのはもちろん、3年目のデータ容量が減らないといったサブブランドの欠点を補うようなプラン内容も魅力的に感じました。

それに、サブブランドが人気の1つの要因として、オールインワン的な「このプランを選んでおけば全部入り」的なプラン選びの簡単さも受けているのだと聞きますので、そういう部分を攻めたプランとして評価できると思います。

正直言って、MVNOのプランや料金体系は、他社との差別化に走り過ぎて、細かすぎて面倒くさい印象ですので、「これだけでOK」的なプランはユーザーに受け入れられやすいのかもしれません。

とは言え、私の正直な気持ちとしては、プラン内容よりもっと根本的な通信速度・品質等の改善を提案してくれた方が、IIJを使ってみようかな…という気持ちになるのではないか?と感じました。

そんな「コミコミセット」のプラン内容の印象よりも、もっと強く感じたのはサブブランドの勢いの凄さでした。

MVNOが、こうした対抗策を講じざるを得ない程に、サブブランド系が伸長著しいのだ…という事の表れだと思うからです。

IIJ自体は、サブブランドへの対抗よりは、実験的な意味合いが強いと言っていますが、そもそもサブブランドが今ほどの勢いがなければ出て来ないプランだと考えれば、やはり相当に意識したプランだというのは想像に難くありません。

正直、今のIIJmioの通信速度が夏休みが終わる9月以降も維持されて、その上で、料金差額が月額500円あれば、切り替えをけんとうするかもしれないなあ…と思った、IIJmioの新プランでした。

IIJmio 公式サイト

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