2017/08/31

サブブランド対抗(2)~楽天モバイル スーパーホーダイはお得か?

前回に引き続き、MVNOのサブブランド対抗プランをチェックしてみます。今回取り上げるのは、楽天モバイルの「スーパーホーダイ」です。かなりサブブランドを意識したプラン内容ですが、果たしてユーザーにとってお得なんでしょうか?

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前回記事でも書きましたが、このところ、「Y!mobile」「UQmobile」のいわゆるサブブランドと呼ばれる大手キャリア直運営・系列の格安通信会社が人気を博し、勢いを増しています。

両社とも自前の回線を持っている(UQmobileはWiMAX)ので、資金は他の中小MVNOに比べれば潤沢な事から、TVCMを大々的に打つなど、派手な動きが目立っていますが、実はプラン内容や端末ラインナップ、購入サポートなどでもユーザーを引き付ける魅力を持っています。

「通信速度が速くて」「CMを派手に投下」していて不公平だ…なんて言う声もあるようですが、宣伝が派手だから…だけで通信会社を選んでしまう程、格安SIMユーザーは単純ではありません。

サブブランドを選ぶ何か魅力があるから…と言うのは自明の理ですが、その1つが、「全部入り(必要なものが全てセット)」の分かりやすいプラン構成ではないかと思います。

MVNOは、ともすると他社との差別化に意識が行き過ぎてしまい、複雑で分かりにくい料金プランを大量に店先にぶら下げているケースが少なくありません。

しかし、サブブランドは1~2つのオールインワン的なプランを用意するのみで、ユーザーは必要なデーや量を選ぶだけです。

そして、そのプランの中には、「通話割引」や「端末購入サポート」などの必要な機能や仕組みがすでに盛り込まれているので、ユーザー側にすれば~特に初心者さんには、プラン選びが非常に明快で悩む必要がありません。

その上、MVNOより若干割高…と言われていた月額料金も、MVNO各社がかけ放題オプションを導入すると、基本料金込みのサブブランドとの料金差がほとんどなくなってしまい、「料金差がないなら速い方がいいよね」となってしまったように思います。

そんなサブブランドの人気の1つである、全部入りで明快なプランをリリースして、サブブランドに対抗しようとする動きが目立つ昨今ですが、今回は、楽天モバイル「スーパーホーダイ」のプラン内容をチェックしてみます。

===目 次===

1.スーパーホーダイとは?
通話をチェック!
通信をチェック!
データ容量をチェック!
割引制度をチェック!

2.スーパーホーダイまとめ

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スーパーホーダイとは?

「スーパーホーダイ」は、楽天モバイルが2017/9/1より受付を開始する新しい料金プランで、「通話」+「通信」+「端末」をセットにしたオールインワン的なプランである事が特徴です。

その内容は…

  1. プレフィックス電話経由での半額通話
  2. プレフィックス電話経由での5分かけ放題
  3. 通信速度をベストエフォート1Mbpsに固定
  4. 2GB/6GB/14GBの3タイプのデータ容量
  5. 楽天会員なら初年度-1,000円
  6. 契約期間(縛り)と端末割引

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通話をチェック!

「楽天でんわ」と呼ばれるプレフィックス電話を経由する事で、通常20円/30秒の通話料金が、半額10円/30秒で通話できます。

同じく、「楽天でんわ」経由での通話に「5分かけ放題」をセットしています。

サブブランドとの比較では、通常料金での通話となるサブブランドに対し、1分間で20円の料金差が生じる事から、かなり通話に関しては有利と言えると思います。

かけ放題では、同じ5分間の「UQmobile」と同等、10分間の「Y!mobile」の半分の時間制限になりますが、時間制限を超過した場合の通話量が半分なので、15分間通話した場合の料金は…、

  • UQmobile…400円(10分超過20円/30秒)
  • Y!mobile…200円(5分超過20円/30秒)
  • スーパーホーダイ…200円(5分超過10円/30秒)

となり、実は「Y!mobile」同等である事がわかります(超過時簡が長くなれば楽天モバイルが有利になります)。

以上から、通話面では「スーパーホーダイ」の割安感が目立つ結果となりました。

通信をチェック!

「スーパーホーダイ」の通信に関する最大の特徴は、データ容量を使い切った後でも最大1Mbpsで使える…という事です。

大手キャリアでは128kbps、他社MVNOで200kbpsが相場ですので、容量外でも1Mbpsが使えるのは非常に有難いです。

ただし、混雑維持間には強制的に300kbpsに落とすけれど、その場合も状況によってはそこまで出ない場合がある…という事で、混雑時の通信には少々不安を感じます。

こちらをご覧ください。

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速度計測サービス「SIMW」さんの某日の楽天モバイルの通信速度計測値(新宿)ですが、300kbpsに制限します…と言っている昼時が「null」(計測不能)ですし、17:30~20:30の間ずっと「1Mbps」を割込んでいます。

容量外でも1Mbpsで通信できる…と言いながら、容量内でも混雑時間帯には1Mbpsを確保できないのはどうなんだろう?と思わざるを得ません。

まだ正式な開始前のサービスですので、9/1以降、速度をガツンを上げてくるかもしれませんが、現時点での通信の規定に関しては、あまり評価できるものではないように思いました。

データ容量を使い切った後でも「最大1Mbps」というのは、実際に1Mbps出るのであればかなり十分実用になると思いますが、「最大(ベストエフォート)」というのがクセモノで、その表記は「理論上の最大値」でしかなく、実際にその速度が出る事を保証している訳ではありませんし、現状の計測値を見れば「やっぱり出ませんでした」的なオチになるのが目に見えているように思います。

データ容量をチェック!

「スーパーホーダイ」は、データ容量によって3タイプに分けられます。

小さい方から、2GB/6GB/14GBで、サブブランドのデータ量にキッチリ被せてきました(≧▽≦)

サブブランドと違うのは、「データ増量キャンペーン」等の適用ではないデータ量なので、一定期間経過後は容量が減るという事がありませんので、その点では、サブブランドより使いやすいのかな…と思います。

余談ですが、サブブランドって3年目に入るユーザーに今のままのルール(データ半減)を適用するんですかね?そんな事したら、みんな他社へ逃げちゃうと思うんですけどね…。突然、3年目以降も増量します…なんて言いだしそうな気がしますが…^^;

それにしても、ベストエフォート1Mbpsでは14GBなんて使い切れないような気がします。

割引制度をチェック!

「スーパーホーダイ」には2つの割引制度が付帯しています。

  1. 契約期間と端末割引

    「スーパーホーダイ」は、通常の通話SIMとしての12か月間の「最低利用期間」 があり、この期間内の解約・MNP転出には9,800円の契約解除料がかかります。

    ここまでは他社MVNOとの違いはありませんが、2年契約のサブブランドとは大きな違いです。

    「スーパーホーダイ」では、この通常の「最低利用期間」に上乗せする形で、「2年契約(+1年)」「3年契約(+2年)」を結ぶことで、各々「10,000円」「20,000円」分の端末購入代金の割引を受ける事ができます。

    その代り、1年につき10,000円ずつ「契約解除料」も上乗せになり、3年契約の1年目での解約・MNPでは29,800円もの解除料が請求され、2年契約の1年目・3年契約の2年目には19,800円の解除料が請求されます。

    これも言葉遊びというか、数字の付け替えのような印象ですね。

    確かに、2年契約・3年契約を全うした場合には、付与された端末割引はそのまま受け取った事になりますので、嘘ではないんですが、こうした「縛り」の強化は如何なものでしょうかねえ^^;

    こんな傾向が強まってゆくと、通信品質は及ばないし、サービスレベルも及ばばいのに、見せかけの料金の安さで誤魔化しながら、やっている事はかつての大手キャリアと同じユーザーを雁字搦めにする「小粒のキャリア」なんて事になりそうで、いや~な感じです(笑)。

    一定期間ごとの更新でないだけマシなのかもしれませんが…。



  2. 楽天会員向けの割引

    楽天会員が「スーパーホーダイ」を利用する場合には、初年の基本料が月額-1,000円となります。

    さらに、会員ランクが「ダイアモンド」の場合には、さらに-500円となります。

    楽天モバイルを利用しよう…と言うユーザーは、基本、楽天会員だと思いますので、多くの方が恩恵を受けられるのかな…と思います。

楽天モバイル公式サイト

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スーパーホーダイまとめ

IIJmioの「コミコミセット」も同様ですが、サブブランドの敷居の低さの1つの要因である「全部入りプラン」に切り込んだ事は評価できると思います。

サブブランドにはないプレフィックス電話を活用した「半額通話」や「かけ放題」は魅力的ですが、その一方で、IIJ以上に通信への不安は大きく、なかなかスンナリお勧めプランですとは言い難いものがあります。

前述の「SIMW」の計測値でも、通信速度に関する不安は付いて回りますし、過去の計測値も正直あまり芳しいものではなかっただけに、絵にかいた餅に終わらないといいなと思います。

また、割引に関しても、楽天会員でないと初年-1,000円を受けられないのでは、厳密にはサブブランドのプランに対抗できているとは言えないでしょうし、増して、契約期間を長期化して端末を割り引く代わりに、解除料を年10,000円上乗せするって、どうなんでしょう。

サブブランドのように、「2年更新」ではないので、2年周期で解除料が請求されない事をメリットだとしていますが、サブブランドは2年以内の解除料は一定で上乗せするなんて事はありません。

私には、契約解除料が29,800円(3年契約の1年目)だなんて、なんだかおかしい気がしますけれどね。「先に端末割引2万円を貰っているじゃないか」と言われればその通りなんですけどね^^;

高額な解除料で2年~3年間解約・MNP転出できないなら、2年更新のサブブランドだって大差ないのではないでしょうかね?更新時には解除料なしで解約・MNP転出できるのですから…。

いずれにしても、料金に差がないならやはり「速いSIM」を選ぶのが順当でしょうし、通話でアドバンテージがあると言っても、かけ放題範囲内で終話するなら10分かけ放題の「Y!Mobile」がベストチョイスでしょうし、通話時間が長いなら、無料通話がセットされたUQ「ぴったりプラン」というチョイスもありますので、やはりまだまだサブブランドに分があるのではないか…という印象でした。

楽天モバイル公式サイト

今回は、「サブブランド対抗」プランの第2弾として、楽天モバイルの「スーパーホーダイ」をチェックしてみました。

こうしたプランが生まれて来ることこそ、サブブランドの認知が上がり、人気を博している事の証拠だと思いますが、こうして、MVNOが今までサブブランドの独占状態だった「全部入りプラン」に切り込んでくれる事で、サブブランドがさらにより良いサービスに進化してくれれば、サブブランドユーザーとしては願ってもない事ですね(笑)。

「全部入りプラン」、追従するMVNOがあるでしょうか?楽しみです。

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