2017/10/17

大手キャリアの新プランはお得なのか?格安SIMとiPhone8購入額比較

「iPhone8/8Plus」発売、「iPhoneX」発売待ち、サブブランドからの「iPhone6s」発売、MVNOの「iPhoneCPO」発売など、何かとiPhoneに注目が集まっていますが、大手キャリアが打ち出している新料金サービス利用時のiPhone8購入額は果たしてお得なんでしょうか?

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日本は世界の中でもiPhone人気が高い国として有名です。

少し前に行われた某調査結果でも、既存ユーザーのiPhoneの継続利用意欲が高いのはもちろん、Androidユーザーの中にもiPhoneを使いたいと考えるユーザーがかなりいる事が報告されていました。

毎年、新しいiPhoneが発表~発売される秋口は特にiPhoneへの注目が集まる時期ですが、今年(2017年)は特に、通常進化版の「iPhone8/8Plus」に加え、iPhone10周年モデル「iPhoneX」の発売も控え、さらに、Y!mobile/UQmobileから2機種目のiPhoneラインナップとして「iPhone6s」が発売されたり、楽天モバイルでアップル純正整備済iPhone(CPO)が取り扱われるなど、例年以上にユーザーのiPhone注目度が高いように感じます。

また、iPhoneと別の流れとして、徐々に広く認知されつつあるMVNOへの乗換えをより多くのユーザーが検討が進む一方、大手キャリアが新たに打ち出したプランでの購入を検討する流れもあり、それがiPhone購入意欲と相まって、『iPhoneを如何に安くお得に変えるのはどこ?使い勝手を犠牲にしないで使える通信会社はどこ?』等々と、多くのユーザーが頭を悩ませている様子が見て取れます。

そこで今回は、大手キャリアの新プランでのiPhone8購入と、MVNO利用でSIMフリーiPhoneを購入するパターンとの比較をしてみたいと思います。使い勝手や通信の安定性なども含めたお勧め格安SIMとして、最近通信速度が復調している老舗MVNO「IIJmio」をピックアップしてみる事にしました。

===目 次===

1.料金比較:大手vsMVNO
1.IIJmioとは?
2.IIJmioの通信速度は?
4.お勧めのiPhoneはどれ?

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大手キャリアと料金比較

まずは最新のiPhone8の購入を前提にしたドコモ/au/Softbankの大手キャリア3社と、SIMフリー機+IIJmioの代金/料金の比較をしてみたいと思います。

以下の表は、iPhone8(64GB)を購入した場合の各社の24か月間のコストです。

auについては、通常プランの他に話題の「ピタットプラン」を、Softbankは「半額サポート for iPhone」適用時の料金を掲載しています。

また、SIMフリー機の分割支払額は、アップルローン(Orico)を使用した24回払いの金額(分割手数料5%含)です。

ドコモ au au
ピタットプラン
Softbank
半額サポート
IIJmio
+SIMフリー
iPhone8 88,776円 91,440円 91,440円 94,320円 85,104円
24回分割 3,688円/月 3,810円/月 1,905円/月
48分割の24
3,930円/月 4,506円/初月
+3,700円/23月
割引額 2,376円/月
57,024円/24月
月々サポート
3,065円/月
73,560円/24月
毎月割
- 1,605円/月
38,520円/24月
月月割
-
割引額 - - - 1,965円/月
47,160円/24月
半額サポート
-
実質額 1,323円/月
31,752円/24月
745円/月
17,752円/24月
2,295円/月
55,080円/24月
360円/月
17,280円/24月
4,506円/初月
+3,700円/23月
89,606円/24月
かけ放題(5分)
(IIJmio:10分)
1,836円/月
44,064円/24月
1,836円/月
44,064円/24月
込み 1,836円/月
44,064円/24月
896円/月
20,496円/24月
5GB時料金
(IIJmio:6GB)
5,400円/月 5,400円/月 6,998円/月 5,400円/月 2,397円/月
ネット接続 324円/月
6,804円/24月
324円/月
6,804円/24月
- 324円/月
6,804円/24月
-
auスマート
バリュー
- -1,410円/月 -1,000円/月 - -
ビッグニュース
キャンペーン
- - -1,000/月
12か月間
- -
料金合計
(5GB使用時)
7,560円/月
181,440円/24月
6,037円/月
144,888円/24月
1年:4,838円/月
+2年:5,918円/月
=129,432円/24月
7,560円/月
181,440円/24月
3,272円/月
78,537円/24月
端末+プラン 8,883円/月
213,192円/24月
6,782円/月
162,768円/24月
7,133円/12月
+8,213円/12月
=184,152円/24月
7,920円/月
190,080円/24月
7,778円/初月
+6,972円/23月
=168,134円/24月
縛り 2年 2年 4年 4年 1年

表を見て、「あれ?ピタットプランはもっと安いはず」と思われるかもしれません。

他サイトさんの比較でも、2年間の支払額が119,000円程と記載されているケースがありますが、それってピタットプランだけ1GB利用時の料金で比較しているので、安くて当たり前、比較として公平ではないと思うんです。

上記の表では、ピタットプランも5GB利用時の料金とし、全てのキャリア・プランで5~6GB利用時の料金と、端末代金の合計で比較しています。

「ピタットプラン」は、従量制料金ですので、確かにデータ使用量が少ない場合にはその分、料金は安くなりますが、反面、5.1GB以上使った場合には20GBの料金で請求されますので、初年:8213円、翌年:9,293円の請求になる場合もありますので、データが少ない方にばかり目を向けていると思わぬ請求額になってしまう危険があります。

また上記表では、「ピタットプラン」に「アップグレードプログラムEX」を組合わせていますが、この場合、端末の割賦契約が48回払いとなり、途中の2年目で機種変更をした際に、後ろ2年分の代金が免除される仕組みですので、その時点で機種変更せずに解約・MNPすれば残債の支払義務が生じる事から、これは実質4年縛りと考えてよいと思います。

この事は、Softbankの「半額サポート for iPhone」似も言える事で、端末が安く買える…と謳いながら、実はユーザーを4年間縛り付ける新たな「縛り強化策」に他なりません。

しかも、2年ごとの機種変更を繰り返す限り、ずっと後ろ2年分の残債を背負っているわけで、気軽に他社へ乗り換えられないのはもちろん、2年間代金を支払ってきた端末も手元に残らず、回収されてしまいます。

4年と言わず、ずっとauやSoftbankを使い続けるつもりの方や、iPhoneの旧端末が手元に残らなくてもいい方には、2年ごとに新しいiPhoneが持てて、支払コストもまずまず割安ですので、お勧めのプランとなります。

単純に2年間の支払い額で比較した場合、5GB利用時のコストは、意外にもauの「データ定額プラン」が最安プランという結果となりました。

この場合には、月額745円の端末代金は格安ですし、端末も自分のものになりますが、従来通りの2年縛りとなります。

月間の利用データ量を少なく見積もれば、3GBの定額で月額800円ほど割安になりますが、スマートバリューが減額されるため、2年合計では154,368円となり、5GB時との差額は8,400円となりますが、ピタットプランの2GB利用時のコストは132,312円となり、利用データ量が少ない場合には、「ピタットプラン」の方が割安である事がわかります。

次いで安いのは、MVNOである「IIJmio」(6GB+音声)とSIMフリーiPhone8との組み合わせになります。

このパターンのみが支払額に金利が加算されてしまいますが、キャンペーン利用等で、無金利ローンを組める場合があるので要チェックです(現在は12回までが無金利)。

この組み合わせのメリットは、縛り(最低利用期間)が1年である事や、プラン料金と端末支払いが独立している事、端末がSIMフリーである事です。

大手キャリアの従来の2年縛りでも不自由さがありますが、新プランでは1年ごとに新しいiPhoneが使える代わりに、旧端末は回収されてしまいますし、他社への乗換えを考えた場合には4年縛りとなってしまう恐れがあります。

後ろ2年間の残債を支払えばいいのですが、元々支払わなくてもいいはずの後ろ2年分ですので、何か違和感を感じてしまうように思います。

そうした面倒くささがないのが、MVNO+SIMフリーのメリットとも言えるわけで、コスト的には最安ではありませんでしたが、チョイスするに十分なメリットがあるように思います。

Softbankの場合には、端末代金は360円と驚くべきプライスですが、プラン料金での割引がない事で、トータルの支払額ではauの後塵をはする結果となりました。

「半額サポート for iPhone」の場合も、旧端末は手元に残りませんし、他社乗換えの際には後ろ2年分の残債の支払義務が生じますので、それを受け入れられる方でないと、端末の安さだけに目を奪われて飛びつくと2年経過後に後悔する事となりそうです。

ドコモに関しては話題の「ドコモwith」はiPhoneに適用されないので、ちょっと同じ土俵での比較は苦しいものがありそうです。

こうして見てみると、各社工夫を凝らしてユーザー獲得に躍起ですが、表現や言い回しでお得に感じてしまうケースもありそうですので、「ピタットプラン」を選択しようと思う場合には、自分自身がデータ量をどのぐらい使うのか、月によって利用量の変動があるのか…等々を勘案した上で、検討される事をお勧めします。

また、「アップグレードプログラム」や「半額サポート for iPhone」は、実質4年縛りで、旧端末は手元に残す事ができないという事を理解しないで安易に契約すると、2年目に痛い目に遭う可能性がありそうです。

auデータ定額より若干割高なコストになっていますが、端末が手元に残ることや、1年縛り等を考えると、「MVNO+SIMフリー」の組合せは十分にメリットがあるように思いました。

IIJmioとは?

前項で事例に出した「IIJmio」について、皆さんご存知かと思いますが一応おさらいです^^

「IIJmio」は、インターネット接続や、ネットワーク関連のサービスを提供する「IIJ(Internet Initiative Japan)」が運営するMVNOです。

インターネット接続で培った高い技術力や、ユーザーへの情報公開、通信の安定性や信頼性の高さで安定した高い人気を得ています。

MVNOとしての「IIJmio」の最大の特徴は、ドコモ回線(タイプD)/au回線(タイプA)の両方を取り扱うマルチキャリアであり、ユーザーは好きな方を選んで契約する事ができます。

同じようにドコモ/au回線を選択できるマルチキャリアとして「mineo」がありますが、mineoがD⇔A間で通話SIMでもタイプ変更が可能なのに対し、IIJmioでは通話SIMでのタイプ変更は不可なので、最初の契約時に選んだタイプを変更する事はできません(データSIMであれば変更可能)。

用意されるプランは、D/A共通で、最少容量3GB/6GB/最大容量10GBの3種類に、SMS機能/通話機能の有無、大容量オプション+20GB/+30GB、かけ放題オプション10分/3分等を組合わせて自分なりのプランで契約する事ができ、さらに、シェアプラン/通話半額アプリ/家族間通話割引など多彩なオプション・付加サービスで細かな使い勝手の向上が可能です。

セット購入可能なスマホも、国内/海外メーカーの人気スマホを常時10機種以上ラインナップし、予算に合わせた機種選びが可能です。端末購入は別契約ですので、もし回線を解約(解約orMNP転出)しても、端末の分割支払いを継続できます。

余談ですが、筆者は「IIJmio」に対して好感を持っています。

ほんの少し時間を遡ると、MVNOのau回線ではiPhoneを利用できない…とされていた時代があるんですが、その際に、解決策を見つけ出したのが「IIJmio」の技術者だったんです。当時はまだ「IIJmio」ではau回線を使ったサービスを提供していなかったのに…です。

この事で、私は「IIJ」の技術力の高さに感心した覚えがあり、それ以来、MVNOとしての「IIJmio」に好感を持っている…という次第です。

次項では、そんなIIJmioの通信速度についてチェックします。

IIJmioの通信速度は?

「IIJmio」の通信速度は一言でいうと「安定している」ではないかと思います。

コチラをご覧ください。

20171004_simw_1130.jpg

こちらは「SIMW(シムウ)」と言う、速度計測サイトさんの過去1か月間の計測データ(いずれもドコモ回線SIM)です。

計測値をあまり多く表示すると見にくいので、IIJmio-D(桃線)と、人気の高い「mineo-D(深緑)」「楽天モバイル(エンジ)」の3社に絞ってあります。

IIJのグラフが、常に8~10Mbpsの範囲を安定して推移している事がわかります。

現在のシェアNo.1で高い人気を誇る楽天モバイルよりも、通信速度においての実力はIIJmioの方が上と見る事もできますし、mineoも人気SIMですが、ある時期から急に速度低下を起こしており、IIJmioは安定性も抜群であると言えるのかもしれません。

もちろん、1日単位で見れば、朝夕/昼12時台/夜間等には速度低下が見られるものの、低下した後、早いタイミングで速度回復してくれるのも使い勝手の良さに繋がっているのは、実際に利用しているとよく分かります。

SIMWサイトさんにご自身で飛んで、ドコモ系では通信速度に定評のあるLINEモバイルを加えてみて頂くと、IIJmioの速度や安定性がさらによく分かると思います。

1日のデータに切り替えると、昼時や夕方~夜間に速度低下が起きていますが、昼12時台を除いて何とか最低限1Mbpsを確保できており、1Mbpsを下回る事が多い他社MVNOと比べると実用的なSIMであると言えます。

サブブランドのような超高速を常に維持できる訳ではありませんが、十分に実用範囲の速度を安定的に供給できるSIMであると言えると思います。

さらにこちらをご覧ください。

20171016_atype_sp.jpg

こちらは私が契約しているIIJmio対応Aの速度計測値です。

回線を借りて運営するMVNOの宿命と言えるのですが、昼12時台には苦戦するものの、それ以外の時間帯では最低限1Mbpsを確保できていますし、多くの時間帯で2Mbps超の安定速度を維持しています。

タイプDにしても、タイプAにしても、特別速いという訳ではありませんが、常に実用域の速度を安定的に利用できるのは、IIJmioの大きな魅力の1つではないかと思います。

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お勧めのiPhoneはどれ?

上記のコスト比較では最新機種である「iPhone8」をチョイスしていますが、実際に日々利用する場合には特に最新機種である事にこだわらなくても良いように思います。

iPhoneは非常にライフサイクルの長い端末である事が特徴で、私の感覚ではメールの送受信、SNS、ブログやニュースサイトの軽めのWEB閲覧等の日常の使用なら、「5s」でもまだ十分ではないかと感じます。

もちろん、最新機能や処理速度などは新しい機種ほど有利である事は言うまでもありませんが、日々の使用でそこまでの限界性能を駆使する場面というのはほとんどありません。

具体的に言えば、「置くだけ充電」を利用したければ「8/8Plus」ですし、「顔認証」を利用したければ「X」の発売を待つしかありませんが、正直、目新しいので使ってみたい気はしますが、かと言って日々の使用には必須な性能機能とは思えません。

余談になりますが、私は過去に「置くだけ充電」を利用した事があります。

F-10D(富士通)というAndroidスマホが「Qi(チー)」に対応しており、充電パッドもセットで購入したのですが、コードを接続して充電するより時間がかかる上に、何よりパッドを置くスペースがデッドスペースになる事が大きなマイナスでした。

デスク周りに10~15cm10~15cm四方のスペースを常に空けておくのはかなりスペース効率が悪いですし、パッドの上に物を置いてしまっては、気軽にスマホを乗せるだけで充電できる…というそもそもの利便性が損なわれますので、デスク上のスペースだけではなく、その上の空間まで無駄に占有されてしまうので、結局、1週間もすると片付けてしまった経緯があります(笑)。

ワイヤレス充電に魅力を感じている方にご参考になれば…と思います。

さらにガラス筐体も魅力で、いまだに「4s」の手触りは好きですけれど、どうせカバーを付けてしまうのなら、これも魅力にはならないですね。

長い余談で申し訳ありませんが、結論としては、日常の利用では「7/7Plus」と大差ないのなら、「8/8Plus」の購入は見合わせる…が現時点の私の判断です。

現時点で私がお勧めするとすれば、「8/8Plus」の発売によって値下げとなった、「7/7Plus」「6s/6sPlus」「SE」の方がねらい目ではないかと思います。

「7/7Plus」「6s/6sPlus」で1万円程度、「SE」で5,000円程度の値下げが行われており買いやすくなっていますが、「7/7Plus」なら防水防塵機能も備えていますし、日常利用を前提とすれば、「6s/6sPlus」か、中身6sの「SE」がお勧めではないかと思います。

また、ワタシ自身は、最近では原点回帰のような思いで、4インチクラスの小さなiPhoneに戻そうか…と考えています。

値下げになったiPhoneSE(32GB)をAppleローンで購入した場合の月支払い額は1,800円です。

3GBのIIJmio音声通話SIMとの組み合わせで、月額3,500円ほどのコストとなり、非常に魅力的ではないかと思います。

さらに割安にiPhoneを手に入れたい方には、Y!mobile/UQmobileから発売されている、iPhoneSE/iPhone6sもお勧めです。

Appleストアで購入するよりも遥かに安いプライスで手に入れる事が可能です。

今回は、iPhone8購入を前提とした、大手キャリア3社と、MVNO代表としての「IIJmio」のプラン料金+端末代金を含めた総コストの比較をしてみました。

auデータ定額プランの意外な健闘が新鮮でしたし、データ量を揃えば場合には、「ピタットプラン」が思いのほか割高だった事に驚きましたが、コスト的には最安ではなかったものの、やはり様々な面で自由度の高いIIJmio+SIMフリーの組合せに魅力を感じました。

たっぱり2年でも、4年でも、自由に乗換えられないのは嫌ですし、まして、自分でお金を支払って買ったiPhoneが手元に残らないなんて悲しすぎる…なんて思いましたが、感じ方は人それぞれですので、そうした私がデメリットに感じた、縛りや端末回収の問題を気にしないのであれば、大手キャリアの新プランはの利用価値は十分にあるのかもしれません。

IIJmio 公式サイト


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