MVNOの機種変更(端末追加購入)
まだMVNOなんて存在しなかった時代、MVNOなんて誰も知らなかった時代は、携帯やスマホは大手キャリア(docomo/au/Softbank)で購入するのが当たり前でした。
大手キャリアでは、ユーザーが他社へ移りにくくするために端末を2年間で分割して支払い、その期間ずっと割引を付けて「お得」に見せかける…という商売を続けてきましたが、その影響なのか、私たちも端末の買い替えは2年スパンで考えるのが当たり前になっています。
大手キャリアでは端末代金をサポート(割引)しても、その分は割高の基本料・通信料で取り返す…という料金体系ですが、未だにあまり詳しくないユーザーさんの中には、『端末代金+基本料+通信費等』の合計はMVNOより安い…と思っている方もいる(現実に私の周囲にいます)ぐらいで、以下に大手キャリアのやりたい放題だったかがよく分かります。
でも、例えば2年スパンで全ての代金・料金を合算して比べた場合には、あの「高い!」と有名な(笑)iPhoneのSIMフリー端末を購入したとしても、MVNOを使用した方が割安であることは簡単にわかりますし、次第にそうした情報も浸透しつつありますね。。。
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ワタクシが初めてMVNO(BIGLOBE)を利用したのは2014年10月でしたので、そこから起算するとちょうど今月が2年目に当たります。
もし、その際に分割で端末を購入していたら、そろそろ端末の分割払いも終わり、新たな端末への交換を考える時期になりますが、実は、MVNOには「機種変更」という概念がないんです。
まあ「ない」と言うのは大袈裟としても、MVNO各社のWEBには「機種変更」との記載は見られません。
「機種変更」というのは、通話・通信の契約はそのままに(あるいは他プランに変更した場合も含め)、端末だけを新たなものに買い替える事ですので、「端末追加購入」という言い方もできると思いますが、あまりそうした制度を前面に出している事業者を見かけません。
そんな中、「mineo(マイネオ)」と「DMMmobile」で、「端末追加購入」が可能な記述を見つけましたのでレポートします。
端末追加購入
契約時に購入した端末を2年間使用した時点で、新たな端末を買い換えよう…と思った際に、大手キャリアほど簡単にはゆかないのがMVNOの弱点の1つです。
2年経っていない場合でも、故障や紛失、破損、汚損などで端末を新しくするシーンというのは結構あると思うのですが、MVNOでそうしたユーザーの希望を叶える制度はあまりポピュラーではありません。
過去に「端末が壊れてしまったが、端末のみの購入は可能ですか?」と何社かのサポートに問い合わせたことがあります。
その当時は、今回「可能」として紹介する「mineo」「DMMmobile」を含めても、ワタクシが問い合わせた範囲では端末のみ購入が可能なMVNOは1社もありませんでした。
でも、それって困りますよね。
新しい端末が欲しい事って、何も2年経過後ばかりではありません。
前述の通り、破損・汚損・故障・紛失などの他にも、単なる好みの問題として買い換えたいと思う事だってありますが、多くのMVNOにそうした希望をぶつけても、「ウチじゃお売りできないので自分で勝手に使える端末を探してきてね」と言われてしまうんです。
具体的には、メーカーの直販やAmazon等で新品を購入するか、中古販売店で中古機を購入するか、オークション等で手に入れるか…いずれにしても、大手キャリアのように、毎月の料金に端末代金を分割で上乗せする形で簡単に購入することができないんです。
でもようやく最近、「追加購入」が可能な事業者が現れてきました。
「mineo」は、SIM契約者であれば端末のみの購入が可能で、追加購入に伴う手数料もかかりません。
「Aプラン(au回線)」ではユーザーがSIM切り替えを行うので利用できない(不通)期間はありませんが、「Dプラン(ドコモ回線)」では、新旧のSIが自動的に切り替わる仕組みのため、新SIMが届くまで不通期間が生まれてしまいます。
「DMMmobile」でも追加購入が可能になり、契約SIM1枚に対して1台の追加購入が可能です。SIMカードのサイズ変更が伴う場合のみ手数料がかかります。
「DMMmobile」はドコモ回線ですので、不通期間が生じてしまいます。
「mineo」は用意されている端末の種類は少なめですが、「DMMmobile」の方は端末も豊富ですし、単発的に「iPhone」も購入できる事があるので、興味のある方はちょくちょく覗いてみるとよいかもしれません。
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この「端末追加購入」は、これから重要度が増してゆくと考えられます。
2014年に契約し、端末セットを購入した方は今年、2015年契約の方は来年が2年目にあたりますし、ユーザー数が爆発的に増えた…とされる今年の2年後は2018年で、新たな端末への交換を望む声が高まってくることは必然だからです。
今から「追加購入」が可能なMVNOを選んで…という必要はないと思います。
おそらく今後は、追加購入はできて当たり前、交換の際の手数料の有無やお得感での差別化(競争)も行われてゆくと思われますので、出揃ってからチョイスしても遅くないのかな…と思います。
1年縛りを生かす方法もあり?
現時点では「追加購入」が可能なMVNOは数少ないですが、今後は多くの事業者で対応してくるものと思われますが、一方では、MVNOの縛りが1年である(音声SIM)事を考えると、MNPによる移動~セット購入の方が自由度が高い…という側面もあります。
2年間縛られる大手キャリアと違って、MVNOは音声SIMであっても縛り(最低利用期間)は1年間であるケースが多く、しかも「更新月」という概念がなく、縛り期間が終わればいつでも自由にMNPできるのが特徴です。
であるならば、2年間を待って「追加購入」するよりも、縛り期間明けで他社へMNPし、その際に新たな端末セットを購入・契約する…というのもアリかなと思います(もちろん、その場合は端末の残債の処理は必要ですが)。
MVNOもそろそろ「2巡目」を考える時期に来ている…ということなんでしょうね。
今はまだ、最初の「加入する」際の事にばかり目がいっていて、既存のユーザーへの対応はまだまだこれから…という感じですが、気に入ったMVNOを「2巡目」「3巡目」も安心して、しかもお得に長期利用できる仕組みを構築して頂きたいと思います。
≪追記≫
2017年9月、UQmobileで待望の「機種変更(端末追加購入)」が可能になりました。
実は、これに先立って既存の長期利用ユーザー向けに「機種変更」の受付を開始していましたが、今回のタイミングで全てのユーザーが「機種変更」可能になりました^^
詳細は、最新記事をご参照ください。
参考記事;UQmobile~機種変更を解禁!最新機種を追加購入できるようになった!
お勧め格安SIM
■UQmobile
契約時に「端末購入アシスト」という制度があり、端末購入の負担を分割・軽減してくれます。
iPhoneSE(32GB)が、最安540円/月から購入できます。
2017年9月からはいよいよ「機種変更」も可能になり、従来から定評のある通信速度や安定性、豊富な機種ラインナップ等に加え、さらにMVNOとしての魅力がアップしており、当ブログ一押しです^^
■IIJmio
端末の「追加購入」が可能です。追加購入の際に手数料がかかりません。
IIJmioはドコモ/au回線を選べるマルチキャリアです。インターネットの老舗企業として、その技術力には定評がある事に加え、様々な情報をユーザー向けに発信してくれる事でも特に著名な通信会社です。
混雑時間帯には速度低下が見られますが、全体的に安定した通信品質を常に維持しており、安心感・安定感の点で高い評価を得ています。
誰とでも10分/家族と30分という他社にない「かけ放題」オプションも人気です。
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