従量制プランを比較~IIJエコプラン・exciteモバイル・0sim
MVNO・格安SIMの料金プランには「固定制」と「従量制」の2種類がありますが、毎月のデータ消費量が大きく変動する方には「従量制」がお勧めです。魅力的な料金制度のIIJmioエコプランに注目です。
・先月は1GB以内で収まったけど、今月は月中ですでに3GB超えてるよ…^^;
とか、
・数か月に1度、仕事用のファイルを大量にDLしなきゃならないんだ…^^;
など、毎月のデータ消費量の増減が激しく一定しない方や、普段は必要ないがイザという時のためにデータ量に余裕を持っていたい方には、毎月のデータ量と料金が一定の「固定制」より、データ使用量に応じて料金が変動する「従量制」の方がお得に運用できるかもしれません。
一般に、格安SIMと呼ばれるMVNO各社では、「固定制」料金の方が一般的で、「従量制」を提供しているのはごく少数の事業者に限られますが、主流ではなくてもなくならないのは、そうした需要が一定量はある…と言う事だと思います。
私も複数回線持っているので「固定回線」で何とかなっていますが、もしメイン回線1回線だけで運用するとしたら「従量制」を選ぶかもしれません。
自営業なので、月によって仕事量が変動しますが、それに伴ってスマホのデータ消費も変動します。
実際、UQmobileで3GB、Y!mobileで1.5GB、0SIMで0.5GB、ドコモ系1~2社で1~3GB程度(トータル約5~8GB)を契約していますが、これらをほぼすべて使い切ってしまう月もあれば、半分程度で済んでしまう月もあり、そういう月は勿体ないなあ…、すこし減らそうかな…などと考えますが、私の場合は、仕事で使うのみならず、このブログのネタ…という側面もあるので(笑)、ズルズルと何回線も契約し続けています^^;
そうしたケースでも、「従量制」であれば、使用量に応じた料金が請求されるので、無駄(使い切らないデータ量に)支払う料金が削減されることで、年間トータルで見ると、かなりの支出の差が生じる場合もあります。
そんな、データ使用量に応じた料金で済ませる事ができる「従量制」プランを提供しているMVNOをご紹介してみます。
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0sim(NUROmobile)
ご存知、「0sim」(ゼロシム)です。
私も現在使用中です。
0simは、499MBまでは無料で利用できることで有名ですし、人気のあるSIMですが、実は500MB以上のデータを使用した場合には従量制で料金が請求される仕組みです。
500MB~2GB未満までは、100MB/100円で加算され、2GB~5GBは月額1,600円の固定となります。5GBを超えると通信速度が制限されます。
具体的には、
500MB=100円
1GB=600円
1.5GB=1,100円
となりますが、0simの場合は「寸止め」で利用するのがコツです(笑)。
例えば、1GBだと600円ですが、0.9GB(1GBになる直前)であれば500円で済むんです^^
まだ私自身は500MBを超えて使用した事がなく、一度も料金支払いをしたことがない(0simはユニバーサルサービス料も請求されない)のですが、何かの時には0.9GB=500円までは使ってもいいかな…と思っていますが、1GBを超えると他社に比べると割高になってゆきますので、使うなら5GBフルに使わないと損です(5GB=1,600円は標準的)。
「SMS」や「音声通話」を加える事も可能ですが、その場合は、基本料や実際の利用料は請求されます。
ただし!0simはソニー系のSo-netが運用し、世界最速インターネットと同じ「NURO(ニューロ)」の名を冠している割には、通信速度はメチャメチャ遅いです^^;
意識的に混雑時簡を外して利用しないと、実用にならない…と言うのが利用者たる私の感想です^^;
ただ、そうはいっても、499MBまで全くの無料で維持できるのは大きなメリットですので、遅い遅いと言われながら人気は衰えません(笑)。
■
exciteモバイル
エキサイトモバイルの従量制プランは、「最適料金プラン」という非常に分かりやすいネーミングです。
最小の区切りは500MBで、以降は1GBごとのステップで料金が加算されてゆきます。
500MB=630円
1GB=660円
3GB=880円
5GB=1,450円
と、こちらはデータ量が少ない方が割高で、3GB/5GBでは他社標準的な料金より若干割安な料金となっています。
また、上記の表はSIM1枚での契約のデータ量/料金ですが、3~5枚の複数SIMでの契約も可能ですので、家族やサブ回線利用などに便利ですし、料金も枚数倍ではなく若干安くなっていますので、別々に2回線契約するよりお得かもしれません。
既定のデータ量を超えると、200kbpsに速度は制限されますが、「初速バースト機能」を有しているので、あまり大きくないファイルであれば、低速時でも十分実用になります。
また、exciteモバイルのMVNEは「IIJ」ですので、通信の安定性に関しては信頼をおける事業者です。
FREETEL
過去、利用経験のあるFREETELの従量制プランは「使った分だけ安心プラン」といい、最小100MB=299円と目を引く料金設定となっています。
小さくて見えませんが、最少の区切りは100MB=299円です(100MBって- -;)。
同じ従量制でも、FREETELはちょっとお勧めできません。
区切りが大きすぎるんです。
例えば、
1GB=499円
3GB=900円
5GB=1,520円
と一見、一般的な他社固定料金より割安に見える料金設定ですが、2GBでも900円、4GBでも1,520円と考えると、もう少し細かく刻んでくれないと、データ使用量によっては他社固定制より割高になってしまう場合があります。
前述の「exciteモバイル」と比べてみると、2GB=770円、4GB=1,150円で、かなり差が出るのが分かると思います。
一口に「従量制」と言っても、区切りの設定では「固定制料金」より割高になってしまう場合があるので、その辺はよく注意してチョイスする必要がありますね^^;
元々、FREETELは私的にはお勧めしないMVNOですが、「従量制」プランにおいてもお勧めできるサービス内容とは言い難いと思いました。
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IIJmio
IIJの「エコプラン」も変則的な「従量制」プランと言えるかもしれませんので紹介します。
「エコプラン」は、昨年11月に開始になったばかりの新しいプランですが、なんと、使わなかったデータ分の料金を返してくれる(実際には使わなかったクーポンの分を割り引いて請求される)…という、画期的なプラン内容です^^
こちらはミニマムの最大3GBのデータプランですが、0.5GB=100円刻みで使わなかった分の容量分が割引になり、最少1GB=500円で利用できます。
こちらはスタンダードでエコプランで最大7GBの契約ですが、ミニマム同様0.5GB=100円で減算され、最少1GB=500円で利用できます。
ミニマムの場合は2GB=400円分、スタンダードの場合は6GB=1,200円分まで減算され、いずれも最少だと1GB=500円の請求になります。
通常の「従量制」の逆カウントみたいな感じでしょうか(使ったら加算ではなく、使わなかったら減算という意味で「減算型」と言ってもいいかも)。
このプランはSMSは付属しているので、別途追加する必要はありません(その点で他社より150円ほどお得だとも言えますね)。
また音声通話を希望される場合は、+700円で通話SIMを利用することができ、さらに、3分/5分の通話かけ放題の「通話定額オプション」もセットする事が可能です。
IIJのかけ放題は、規定時間経過後も10円/30秒の半額料金で通話が継続できるのも嬉しいですね。
ただし、プランの性格上、余ったバンドルクーポンの翌月繰り越しはできません(その分割引かれているのだから当然ですね)。
あ!一番大事なことを書き洩らしています。このプランに使われている回線は「au」の回線です(IIJでいう処のタイプA)です。ドコモ回線ではありませんので、ご注意ください。
⇒IIJmio
イザという時は最大7GBまで高速データ通信が可能で、使わないときは最少500円で済ませられるプランって、さすがに「IIJ」と思わせるなかなか魅力的なプランで、私自身もサブ回線に??と飛びつきたくなりましたが、残念なことが1つ…。
端末セットでしか利用できないことです^^;
端末交換も含め、これからMNP…という方で、普段は最小限に抑えておきたいけれど、時々ガツンって使う事があるんだよね~って方には最適なプランではないでしょうか。
3GB/7GBの上限があって、それ以上は使いすぎないのも利点ですね。
それに信頼の「IIJ」品質ですからね^^
上記各社のデータ量の区切りと料金を表にするとこうなります。
\ | IIJエコプラン | Excite | FREETEL | |
プラン | ミニマム 最大3GB |
スタンダード 最大7GB |
最適料金 プラン |
使った分だけ 安心プラン |
8GB | - | - | 2,120円 | 2,140円 |
7GB | - | 1,700円 | 1,900円 | 2,140円 |
6.5GB | - | 1,600円 | 1,900円 | 2,140円 |
6GB | - | 1,500円 | 1,600円 | 2,140円 |
5.5GB | - | 1,400円 | 1,600円 | 2,140円 |
5GB | - | 1,300円 | 1,450円 | 1,520円 |
4.5GB | - | 1,200円 | 1,450円 | 1,520円 |
4GB | - | 1,100円 | 1,150円 | 1,520円 |
3.5GB | - | 1,000円 | 1,150円 | 1,520円 |
3GB | 900円 | 900円 | 880円 | 900円 |
2.5GB | 800円 | 800円 | 880円 | 900円 |
2GB | 700円 | 700円 | 770円 | 900円 |
1.5GB | 600円 | 600円 | 770円 | 900円 |
1GB | 500円 | 500円 | 630円 | 490円 |
500MB | ↑ | ↑ | 630円 | 490円 |
100MB | ↑ | ↑ | ↑ | 299円 |
データ量の区切り幅が大きいと、区切りと区切りの中間の料金が割高になるのがよく分かります。
従量制料金制は、区切り幅が小さく細分化されているほど無駄のない利用量の即した料金になると言えます。
その他
他にも、「b-mobileおかわりsim」は従量制プランとして有名ですし、「U-mobileダブルフィックス」も2段階と言えど従量制の1つかもしれません。
「b-mobile」は、1GB=500円から1GB=250円刻みで、最大5GBまで高速通信を利用できます。
区切りが1GBなので、細かな節約はできませんがFREETELよりは現実的な区切りかと思います。
また、音声通話付きのプランの場合は、最低利用期間が5カ月と非常に短い「縛り」となるので、音声で試したい場合には半年目処で利用する事ができます。
「U-mobile」の「ダブルフィックス」は、最大3GBの中で、1GBまで680円、1GB超は900円という2段階の料金制になっています。
一応、段階になっているので、さらっとご紹介しておきますね^^;
今回は、「従量制」の料金プランをピックアップしてみました。
やはり従量制の仕組みとしては最後発の「エコプラン」が優れているように思います。
最大7GB、最少1GBで500円という柔軟性も魅力ですし、音声通話に「定額オプション」をセットできるのも大きいように思います。
端末セットでしか申し込めない…という部分で、利用ユーザーを選ぶプランかもしれませんが、私も契約するかどうか検討中です(追記:2017年2月ミニマムプランを契約しました)。
当初は、「NUROmobile」の「700円割引キャンペーン」を利用して、5か月間2GBを無料で利用させて貰おうかな…と思っていたのですが、速度計測サイトさんなどを覗くと、あまりの速度の遅さに尻込みしてしまいました(実はこちらも契約~余の遅さに驚きました^^;)。
それにNUROmobileは「0sim」がありますしね。回線は別モノらしいですが、同じ事業者を重複するよりは、初めての「IIJ」というのも魅力です(過去DMMmobileでIIJ回線は体験)。
何もかもセットになった「固定制」プランが人気ですが、使用量に柔軟に対応でき無駄な料金支払いを防止できる「従量制」プランも検討されては如何でしょうか。
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