UQmobile×IIJタイプA×Y!mobile~速度比較ガチンコ対決!
2017年2月現在、ワタクシはau回線を使ったMVNO2社と契約しています。
2016年6月から利用している「UQmobile」。
そして、2017年2月から使い始めたばかりのIIJmioタイプA回線の「エコプラン」です。
IIJmioタイプAの選択理由は、使った分だけ支払えばよい従量制課金の「エコプラン」の仕組みだったので、特に意図的にau回線をチョイスした訳ではないのですが、たまたま重複したau回線が2回線あるならそこはやはり比較してみないと…(*^▽^*)
という訳で、プラン内容・通話定額・セット端末・そして通信速度などの各項目で比較してみましたのでレポートします。
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概要・プラン内容を比較
■UQmobile
「UQmobile」の良さは、何といっても本家au並の通信速度と通信品質に尽きます。
昨年(2016年)11月までは時折速度低下が見られ、特に昼12時台にはWEB閲覧が滞るなどが起きていましたが、「2016年秋冬発表会(2016/10/25)」を境に、それ以降は速度低下は全く見られなくなり、非常に安定した通信を提供できるようになりました。
今冬から新たに契約された方はこうした経緯をご存知なく、「UQmobile」はずっと今のような安定高速だったと思われるかもしれませんが、実はほんの数か月前までは、他のMVNO同様に速度低下や不安定な通信状態に陥る事があったんですね^^;
現在の「UQmobile」はTVCMもバンバン放送してメジャーな存在になりつつあるのは歓迎しますが、既存ユーザーのための施策については、まだまだ足りない部分が多いですし、良心的・先進的な他社MVNOに劣っている部分も少なくありません。
ほんの少し前までは、セット端末が数機種しかなかったなんて信じられないかもしれませんね(笑)
ワタクシは「速度ありき」の人ですので、ずっと一押しにしてきましたが、実はそう遠くない最近まで結構ダメダメなMVNOだったんですよ(≧▽≦)
そんな「UQmobile」ですが、2016年8月以降、090音声通話付きのメイン回線を継続利用しています。
プランは、通話定額の付属しない「データ高速+音声通話プラン」で、月額1,680円で3GBまでの高速通信が可能です。
通話に関しては、LINE/Viberの無料通話、「G-Call」の無料通話分で賄えてしまうので、有料通話はほとんど発生しません。
3GBの容量はワタクシ的には丁度よく、毎月、500MB~1GBを繰り越しながらほぼ3GBを使い切ります。
通話はVoLteですが、相手がいない(他社VoLteは互換性がない)ので、その通話品質は未だに体験できていません??
また、ドコモ回線MVNO以外では唯一iPhoneでの「テザリング」を可能としている点は、仕事上でテザリングを多用するワタクシ的には他社au回線ではダメな理由になっています。
ほとんど不満なく利用しており、当分はメイン回線として継続してゆくと思います。
■IIJmio タイプA
「IIJ」を直接利用するのは今回が初めてですが、以前に「DMMmobile」を利用した際にIIJのドコモ回線を利用した事があり、その際にも決して派手な通信速度ではないものの、安定した通信を常に維持する「IIJ」に強い印象を持った覚えがあります。
そんな「IIJ」が、「UQmobile」「mineoAプラン」に続き『au回線MVNO』として名乗りを挙げた際には驚きましたが、一方で「IIJ」の技術力の高さや、ユーザーフレンドリーな社風がaum回線をどう料理するのか、期待を持って見ていた感があります^^
そして、2016年11月にリリースされたau回線使用の「エコプラン」をぜひ使ってみたくて、U-mobileのお試し利用終了のタイミングで、2017年2月から利用開始した処です。
「エコプラン」は、言ってみれば「減算型従量制」と言えるでしょうか(勝手に命名~^^;)。
通常の従量制は、使ったデータ容量が増えるとその分の料金が加算されますが、この「エコプラン」の場合は、MAX3GB/7GBの月額料金から、使わなかったデータ量分の料金を減算する…という逆説的なプランとなっています。
とは言え、難しいプラン内容という事はなく、使用量が少なければ安く、多ければ料金が増し、MAXの料金も決まっている…という非常に使いやすいプラン内容となっています。。
今回私はサブ回線としての利用ですので「エコプランミニマム(MAX3GB)」を契約、データ専用SIMの契約で月額900円(使わない場合は最少1GB=500円まで減額)です。
なお通信速度に関しては、まだユーザー数が少な目なので一定の速さは出ている…と聞いていましたが、実際に計測(後述)してみると、十分以上の高速通信が可能で、混雑時間帯でも大幅な速度低下は見られませんでした。
以下は、「UQmobileデータ高速+音声通話プラン」と「IIJエコプラン」の比較表です。「ぴったりプラン(UQ)」「mineo(Aプラン)」も参考までに記しています。
音声付き・3GB使用時等の条件を合わせてあります。
通信会社 プラン |
UQmobile | IIJ | mineo | |
データ高速 +音声プラン |
ぴったり プラン |
エコプラン | デュアル | |
月額(3GB) | 1,680円 | 2,480円(※1) | 1,600円(※2) | 1,510円 |
料金制 | 固定制 | 固定制 | 従量制 | 固定制 |
通話タイプ | 回線接続 | 回線接続 | プレフィックス | プレフィックス |
かけ放題 | なし | 5分 | 5分/30分(※3) | 5分 |
通話料 | 20円/30秒 | 20円/30秒 | 10円/30秒 | 10円/30秒 |
通話パック | なし | 0円/30分(※4) | なし | 840円/30分 |
セット端末 | なし | 12機種 | 8機種 ルーターx1 |
5機種 ルータx1 タブレットx1 |
※2:従量制のうち、3GB時の料金
※3:誰とでも5分、家族と30分かけ放題
※4:かけ放題も通話パックも料金に含まれます
※5:料金は全て税別
通話定額
「エコプラン」を含め、IIJの各プランには「かけ放題」をオプションで追加する事ができます。
IIJの「かけ放題」は2タイプあって、
■1回の通話が長い人向け
- 月額:830円
- 国内通話:5分以内の通話無料、超過時は10円/30秒
- 同一契約間通話:30分以内の通話無料、超過時は8円/30秒
■1回の通話が短い人向け
- 月額:600円
- 国内通話:3分以内の通話無料、超過時は10円/30秒
- 同一契約間通話:10分以内の通話無料、超過時は8円/30秒
それぞれに特徴を出した設定になっていますが、同一ID内であれば30分/10分間のかけ放題(月に何度でも)は、家族間でのコミュニケーションに大いに役立ちそうですね(*^▽^*)
極端な話し、同一ID内通話で毎日30分ずつ通話すると、月額830円の範囲で延べ900分(=15時間)も通話できる事になり、1分当たりの通話料は92銭という事になります(現実的ではないですが~笑)。
「5分かけ放題」は流行りモノのように各社が相次いで導入していますが、「同一ID内30分」や「3分/5分」をチョイスできる等、他社とはちょっと違うサービス内容が、いかにも「IIJ」らしい処です^^
でも、3分や5分じゃ超過してしまう事が多くない?とご心配の方もいると思いますが、そんな場合でもIIJの「かけ放題」であれば、超過後の通話料も半額10円/30秒なので、多少の超過なら請求額が跳ね上がる…なんて事にはなりにくいです。
ただし、プレフィックス電話ですので、緊急通報(110/119番)等の3桁通話はできません(通常の電話アプリを使用~20円/30秒)。
一方、ワタクシが利用しているUQmobileの「データ高速+音声通話プラン」には、通話関係のサービスが付帯していませんので、「ぴったりプラン」との比較をしてみましょう。
ぴったりプランの通話定額は、2017年3月から従来からある「通話パック(30分ぶん)」に加え、「5分かけ放題(回数無制限)」が新設され、2タイプから選べるようになります。
「通話パック」は、電話の回数が少ないが1回の通話が長く話したい方、5分という時間区切りが忙しなくて嫌…と言う方に向いていますし、「5分かけ放題」は、短い通話を何回も発信する方に向いており、月単位でいずれかを自由にチョイスできるのは使い勝手の向上に繋がるかと思います。
UQmobileの「通話パック」「かけ放題」はいずれも回線に直接繋ぐ方式(プレフィックスではない)なので、専用アプリから通話するなどの手間がかからず、普段通りの電話のかけ方で割引・定額が適用されますし、緊急通報にも影響しません。
掛かってきた電話にそのまま折り返す事ができるのも、地味ですが使い勝手は良いです(※)。
※プレフィックスの場合は、通常アプリにかかってきた電話を確認したらいったん閉じて、専用アプリを立ち上げ直してかけ直す…という手間がかかり、うっかり通常電話アプリのまま折り返してしまうと、20円/30秒の料金がかかります。
各々に特徴があり、どちらが優れているとは言い難いですが、家族間の通話が多く長時間だ…という方は、IIJの「30分何度でも」を検討されるとよいかもしれませんね^^
通信速度を比較
お待たせしました。皆さんが見たいのはココ…ですよね(*^▽^*)
「UQmobile」と「IIJタイプA」の通信速度を混雑しがちな時間帯で計測・比較してみました。
参考に「Y!mobile」の計測値も掲載しています。
「mineoプランA」も一緒に比較できればベターだったのですが、さすがにau回線3つは要りません(笑)。
\ | UQmobile | IIJタイプA | Y!mobile | ||||
通信速度 | PIN | 通信速度 | PIN | 通信速度 | PIN | ||
10時台 | 下り | 47.16Mbps | 38 | 20.64Mbps | 57 | 45.12Mbps | 784 |
上り | 2.34Mbps | 5.35Mbps | 12.42Mbps | ||||
12時台 | 下り | 33.23Mbps | 42 | 20.44Mbps | 71 | 42.79Mbps | 39 |
上り | 4.31Mbps | 6.20Mbps | 15.71Mbps | ||||
15時台 | 下り | 40.02Mbps | 45 | 25.48Mbps | 60 | 47.42Mbps | 317 |
上り | 4.50Mbps | 5.09Mbps | 15.83Mbps | ||||
17時台 | 下り | 32.82Mbps | 38 | 12.76Mbps | 56 | 43.83Mbps | 45 |
上り | 5.80Mbps | 4.91Mbps | 11.06Mbps | ||||
20時台 | 下り | 30.43Mbps | 43 | 20.47Mbps | 71 | 42.43Mbps | 771 |
上り | 2.23Mbps | 2.49Mbps | 15.23Mbps | ||||
22時台 | 下り | 46.66Mbps | 41 | 23.60Mbps | 57 | 38.86Mbps | 26 |
上り | 1.88Mbps | 6.48Mbps | 15.47Mbps | ||||
9時台 | 下り | 39.96Mbps | 46 | 28.79Mbps | 56 | 61.22Mbps | 41 |
上り | 2.93Mbps | 2.92Mbps | 21.52Mbps | ||||
11時台 | 下り | 52.20Mbps | 42 | 19.23Mbps | 59 | 46.38Mbps | 28 |
上り | 2.92Mbps | 3.19Mbps | 15.30Mbps | ||||
12時台 | 下り | 48.24Mbps | 44 | 6.87Mbps | 61 | 44.51Mbps | 46 |
上り | 4.79Mbps | 2.32Mbps | 22.74Mbps | ||||
平均値 | 下り | 41.19Mbps | 42 | 19.81Mbps | 61 | 45.84Mbps | 38 |
上り | 3.52Mbps | 4.33Mbps | 16.14Mbps |
計測に使用した端末は以下の通りです。
■UQmobile~全時間帯「iPhone6s」
■IIJタイプA
初日・・・iPhone7
2日目・・・ZENFONE3Laser
■Y!mobile~全時間帯「Huawei Y6」
計測アプリは、今回は各機種で同じ表示が可能な「RBB TODAY SPEEDTEST」を使用しています。
端末による速度の違いはほぼないと思いますが、アプリによる計測は環境や電波状態に左右されますので、継続値は絶対値ではなく、同時結果の相対的な比較値として見て頂いた方がよいと思います。
測定値を見ると、「Y!mobile」が非常に安定していることが分かります。
どの時間帯でもほぼ一定の速度を出しており、下り/上りとも安定した高速通信が可能である事がわかります。
この辺りは、さすがにキャリアそのもの…といった感じです。
※PIN値に若干異常値が出ていますが理由はわかりません。端末の問題かもしれませんし他の理由かもしれません。
「UQmobile」も非常に良好な数値を記録しており、時間帯によっては「Y!mobile」を凌ぐ速度が出ているケースも見受けられ、平均値ではほとんど同レベルの数値となっています。
下は30Mbpsから上は50Mbps程度の幅があり、数値だけでみれば、安定感という意味では「Y!mobile」が若干優れているように感じますが、実際の使用で、30Mbpsと60Mbpsの差を感じる事はほぼないと思いますので、この差はあまり気にしなくていいと思います。
PIN値は「反応」の速さを表していて、数値が少なく程サクサクと動作する感じが得られますが、PIN値では逆に「Y!mobile」が不安定で、常にほぼ一定のPIN値を記録している「UQmobile」が安定しているように感じますが、これも同様に気にするほどの数値ではないと思います。
気になったのは「UQmobile」の上りの速度です。
下り速度では「IIJタイプA」の2倍以上の速度を出しながら、上り速度では逆に負けており、「これって遅すぎないか?」と思いますよね( ;∀;)
au回線が上り速度が遅いのは、MVNO側の問題ではなくau回線特有の問題なのですが、それにしても…ですが、実はこれでも多少なりとも改善したと感じます。以前はもっと遅かったような記憶があります(定かではありませんが)。
さらなる上り速度の改善を望みたいですね^^
「IIJタイプA」も、思った以上によい数値を記録していて驚きました。
もう少し遅い時間帯があるのかな…と思っていましたが、全く実用上で問題ない速度(と言うよりかなり高速)が出ていました。
完全にキャリアの「Y!mobile」、半分キャリアみたいな「UQmobile」にこれだけ迫る数値を出せていれば、料金プランやオプションの豊富さなども勘案すれば、「IIJタイプA」のチョイスも充分あり得るのではないでしょうか。
今回契約した「エコプラン」など、使った分だけの支払いで回線を維持できる点などを踏まえれば、かなりお勧めのMVNOであり、お勧めの回線・プランになろうかと思います。
もちろん、ワタクシのメイン回線は今のところ「UQmobile」ですが、今後、UQが既存ユーザーに対する施策を早期に講じない場合、1年間縛り明けに、IIJタイプAが現在の速度を維持できていれば、乗り換えもあり得るかも…と思いました(≧▽≦)
というわけで、速度ではMVNOでありながらキャリアそのものである「Y!mobile」に肉薄する下り速度を確保している「UQmobile」の魅力を再認識するとともに、「IIJタイプA」が十分に実力を備えているお勧め回線である事も分かりました…というレポでした。
ちなみに、速度の判断材料として「1Mbps」出ていれば実用上は問題ない…とされていますし、ワタクシの体感でもそう感じます。
今回は、新たに契約した「IIJタイプA」の速度計測をメインに、プラン内容等の違い等も比較してみました。
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