MAZDA 3 SEDAN XD L Package 試乗
何でも、なかなかの人気だそうで、平日でも商談が入っていて長めの試乗は難しい…と言う事で、しばらく間を置いて、ようやく試乗することができました。試乗車は、MAZDA 3のセダンの4WD、エンジンはディーゼル、グレードは最上級の「Lパッケージ」です。
また、かなり間が空いてしまいましたが、久々の記事は、こちらも久々の試乗記です。
発売直後からお願いしていたのですが、平日でも商談が入るので、最低でも「2~3時間乗りたい」という希望はなかなか実現せず、かなり時間が経ってしまいましたが、ようやく、1~2時間程度と言う事で至上のチャンスを得ました。
試乗車は、MAZDA 3 SEDAN、XD Lパッケージ 4WDです。
[Sponsored Link]
【フロント】
なんとなくイタリア車ぽい印象を受けます。斜め前からのアングルはマセラティをおもわせるような印象です。
低く構えた様子と、すこし「悪顔」になって、嫌いじゃないです^^
【リア】
シンプルでクリーンな印象です。リアビューも嫌いではありません^^
エグゾーストは左右2本です。
【トランク】
トランクは思ったより奥が深く大きめです。高さもまずまずある方かと。トランクリッドは垂直辺りまで開きます。
【シート】
最上級グレードのみに設定のホワイトのシートでした。
運転席のシート、なかなかいいです。特にフルバケットと言う事もないですし、停車状態では特に何も感じませんが、走り出すと、思いのほかホールドがよくて、腰の位置が安定する印象でした。
ギチギチにタイトではなく、ごく自然な感じで着座できるのに、走行中のホールドが良いって、なかなか理想的と感じました。
シートの高さは、借り出した際には頭上に握りこぶしが1個余裕で入るので、まずまずだなと思っていましたが、試しに一番下まで下げてみると、こぶし2個半まで下がり、170cmの身長の自分では運転がおぼつかない程、沈み込みました。
【メーターナセル】
シンプルで見やすいと感じました。
中央の速度計はデジタル表示、左右の回転計・水温計・燃料計はアナログ表示です。
メーターのカバーの上部と、ハンドルの「R」が一緒だな~と変なところが気になりました。
操作系は、従来のMAZDA車を踏襲しているので、違和感や操作に戸惑う事はありませんでした。
ただ、余談ですが、ウィンカーの音が初めての音でした。従来の一般出的な「カッチ、カッチ」というのではなくて、上手く表現できませんが、聞いた事のない音です。
慣れかもしれませんが、好きか嫌いか問われたら、あまり好きではない印象で、曲がり角の度に意識していました。
【シフト回り】
パーツやスイッチの段差とか、ダイアルの質などで全体的に質感が上がったかなと感じました。
ドリンクホルダーの位置が変更になり、使い勝手が良くなったのではないかと思います。
高さの余裕は、500mlペットのキャップが干渉するかしないか微妙な高さを確保しています。500mlペットの高さでも、走行中のホールドは良好でした(あくまで街中走行中)。
ホコリや指紋などが目立つのは旧来からの弱点ですね。
【エアコン】
設置場所が、ダッシュボード中央の一番上に移動しました。
自分のCX-5も含めて、エアコンの操作性の悪いさに閉口していましたが、これで、少しは操作しやすくなったと思います。
場所はいい位置へ移動しましたが、ダイアルなどが小さくなってしまったので、相変わらずブラインドでの操作は無理ぽいですが、視線移動が小さくなったので、設定温度の上げ下ろし程度は走行中でも問題なくできそうです。
風量も慣れればブラインドでもできるかもしれません。
【ハンドル右下】
クルマの機能の設定ボタンはここが定位置です。
この辺りも若干質感が向上したかなという感じです。
シートセッティングを2パターン覚えてくれるようです。家族で運転者が変わる場合は便利かもしれませんね。
我が家は家内が運転しない(免許は持っている)ので、無駄な装備ですけれど…。
【ドアのコントロール】
ミラーの設定・格納、窓の開閉・ロック等のコントローラーも質感向上を感じました。
スピーカーがこんな位置に設置されていて、ダイレクトに音が伝わってくる感じです。
試乗車には、ボーズのシステムが入っていました。
全方位モニターが装備されていましたが、前方もカメラがあったのに驚きました。
この辺の装備は疎いので、「へぇ~~」と感動してしまいました。
左へ直角に曲がる道の突き当りに停車して撮影した後、少しバックしてから左へ旋回したのですが、安心して曲がれました。
試乗車なので、ギリギリまで攻める事はしませんでしたが、畑の塀との間隔をしっかり把握して曲がれたのは楽チンでした。
[Sponsored Link]
実際に試乗した感想は、好感が持てるものでした。
タイトでソリッドな乗り味ですが、脚をガチガチに固めている訳ではないので、凹凸などは柔軟に乗り越えてくれる印象で、先代アクセラよりもかなり洗練されたと感じました。
静粛性に関しては、比較がCX-5となので車格的に少々不利なのと、ディーゼルだったので余計に不利だったかなと思いますが、それでもロードノイズ以外の遮音は合格点ではないかと思います。
車内は、カタカタ音、ギシギシ音などはほぼ聞こえず、路面次第ですが、状況が良ければかなり快適なドライブが可能です。
1.8Lのディーゼルは、2.2L程の圧倒的なトルク感こそ乏しく、特に発進時の一転がり目はモッサリした印象で、ローギア時はエンジン音もあまり好ましくないと感じたので、少し踏み気味でローで引っ張る時間を少なくすると、トルク感的にも音的にも良い感じでした。
3rdに上がると、かなり静かで滑らかな印象もありましたので、早めに1st/2ndは上げてしまうような運転が快適と思いしました。
先行車がいない場所で、ベタ踏み加速してみましたが、2.2Lに比べると、やはり豪快さが物足りませんでしたが、ごく普通に走る分にはパワー不足を感じる事はありませんでした。
ワインディングという程でもなく、郊外の多少のアップダウンと連続コーナーが続く道へも行ってみましたが、ピタッと狙ったラインを忠実にトレースしてくれる感じは気持ちの良いものでした。
裏で色々なものが効いているのでしょうけれど、それは感じさせず、ナチュラルに軽快に素直にノーズが入る感覚がありました。
ただ、市街地のみだったので、箱根新道やターンパイクなどだとどんな感じなのかな?と思いますので、機会があれば試してみたいと思いました。
デイタイム・ランニング・ライトを点灯していると、少し印象が変わりますかね。悪顔がもう少し睨みが効いちゃう感じでしょうか。
ハッチバックとのフロントビューの違いはほとんどなさそうです。
今回は、乗ってみたかったMAZDA 3に試乗する事ができました。
短い時間で、しかも市街地のみでしたが、その素性の良さはよく分かった気がします。
では買うか?と問われると、単純に「YES」とは言い切れないものがあります。
まずは、今乗っているCX-5との車格の差を感じる部分があって、部品のプラスチッキーな感じや、ロードノイズの遮音とかでイマイチ満足できそうもないのと、やはり同じディーゼルでも、1.8Lと2.2Lの違いは大きいのかなと思います。
ただ、背の高さはあまり気になりませんでした。
普段乗っているCX-5からの景色と違うのは確かですが、だからと言って、低いMAZDA 3からの景色が嫌とか怖いとかは感じませんでした。
10月にはCX-30も出てくるようなので、とりあえず、見て触って乗ってみて…ですかね。
MAZDA 3、いいクルマである事は分かりました。義父にお勧めしようかと思います^^
[Sponsored Link]
- 関連記事
-
- CX-5売却、タウンエース・アルトピアーノ1台体制に (2020/06/27)
- テイクアウト食堂車として大活躍のキャンパー仕様タウンエース:アルトピアーノの偏重ぶり (2020/06/07)
- MAZDA 3 SEDAN XD L Package 試乗 (2019/06/29)
- 日産リーフにロング試乗 (2011/08/08)
コメント